L o a d i n g . . .
1997
9
13
[ 土 ]
1997
9
13
[ 土 ]
いちじくパイ
加藤 久美子
先生
薄力粉
50g
強力粉
50g
塩
ふたつまみ
有塩バター
60g
冷水
(夏期)30~35cc(冬期)40~45cc
グラニュー糖
100g
水
50cc
いちじくのワイン煮(プロセス参照)
4~5個
アーモンドプードル
60g
グラニュー糖
40~45g
コンスターチ
2g
バター
30g
サワークリーム
25g
卵
30cc
卵黄
1個分
マラスキーノ
4~5cc
生クリーム
80cc
アンズジャム
適宜
ラム酒
少々
強力粉
1
<下準備>
【1】パイエキスプレス(プロセス参照)にカラメルを渡し、冷凍庫に入れておきます。
【2】いちじくのワイン煮の汁気をきり、縦半分に切ります。中心用に輪切りも1つ用意します。
【3】アパレイユのバター、サワークリーム、卵は室温にもどします。
【4】オーブンを190℃にセットします。
2
パイエキスプレス生地の作り方
【1】薄力粉、強力粉、塩をふるい入れてカードで混ぜ、さいの目に切ったカチカチのバターを加え、切るようにして混ぜる。
【2】バターが小豆大になればよい。バターの粒が大きいとその分身縮みをおこし、逆に小さすぎると層にならない。
【3】冷水を一気に加え、カードでまわりの粉をかけながら、あえるようにして混ぜる。粉気が残るポロポロの状態でストップ。
【4】手の平に打ち粉をつけて(3)を台の上にとり出し、集めながらまとめていく。
【5】ポロポロの状態で、手で押さえるとかろうじてまとまるぐらいでよい。不安になっても水などを加えてはいけない。
【6】練らずに、体重をかけて空気を抜くようにしてまとめていく。まとまったらラップに包み、冷蔵庫で30分~1時間休ませる。
【7】めん棒で1cm厚さまで叩いたら、生地をまわしながら3mm強の厚さにのばし、フォークまたはピケローラーでピケする。
【8】オーブンシートに型をのせ、生地を敷き込み、めん棒を型の上に転がして余分な生地を切り、冷凍庫で凍らせておく。
3
カラメルの流し方
【1】グラニュー糖に水を加えて中火にかける。ボールに氷水を用意しておく。
【2】薄く色づいてきたら、ときどき鍋をゆすりながらさらに温度を上げていく。
【3】170~172℃になってきれいなカラメル色になったら、すぐに鍋底を氷水に当てて温度の上昇を止める。
【4】鍋底の水をふき、凍らせておいたパイエキスプレスの型に流し、パレットナイフで手早くのばし、すぐに冷凍庫に入れる。
4
アパレイユの作り方
【1】ボールにアーモンドプードル、グラニュー糖、コンスターチを入れ、泡立て器でトントンと叩くようにして混ぜ、バターを加えて手で充分に練り込み、サワークリームを加えてなじませるように混ぜます。
【2】(1)に卵と卵黄を加え、泡立て器で空気を入れ込まないように手早く混ぜ、マラスキーノを加えてひと混ぜします。さらに、生クリームを3回に分けて加えながら、空気を入れ込まないように混ぜます。
【3】室温で30分ほど休ませます。
5
仕上げ
【1】カラメルを流して冷やしておいた型に、アパレイユを流し(型の七~八分目まで)、いちじくをヘタを中心に向けて並べ、中心に輪切りにしたものをのせます。
【2】190℃のオーブンでまず30分焼き、次に170℃に下げて15~20分焼きます(ぷっくりとふくらんで、きれいな焼き色がつく)。そのまま完全に冷まして型から抜きます。
【3】アンズジャムを小鍋に入れて40~45℃に温め、ラム酒でぬりやすい固さに調節し、1度裏ごしします。
【4】ジャムが温かいうちに、ケーキの表面にたっぷりとぬります。
6
いちじくのワイン煮
【1】いちじく(小ぶりで実のしまった固めのもの)5個は洗ってヘタを少し切り、鍋に並べてシロップをヒタヒタに注ぎ(400~500cc)、レモンの皮1/4個分、裂いたバニラビーンズ1/4本、赤ワイン80~100ccを注ぐ。
【2】紙ぶたと落としぶたをし、ごく弱火で30~40分煮る。いちじくは煮くずれやすいので、決してグラグラ煮立てないこと。
【3】ボールにとってマラスキーノ約10ccを加え、一晩以上おく。汁ごとビンに詰めて冷蔵庫に入れれば、1週間は保存できる。
いちじくは小ぶりで固めのものを選びます。
カラメルを流したパイ生地は冷凍庫でガッチリ冷やしてからアパレイユを流します。
湿気の少ないところで保存します。
カラメルがパリっとしているうちに食べきりましょう。
このレシピの先生
加藤 久美子 先生