粉薬が飲めない。
昔から本当に苦手で、錠剤をすんなり飲めるようになったのもここ数年の話。
まず、薬と水、どちらを先に口に入れれば良いかもいまだによく分かっていないし、
口に入れた後もなかなか飲み込む勇気が出ず、上を向いたまま薬を泳がせてしまう…。
薬を上手に飲めるようになる薬が欲しい!と何度思ったことか。(その薬も粉薬だったらもうダメなのですが。笑)
そんな私は重度の花粉症で、例年この時期は毎朝1錠の薬を飲んでいるのだが、今年は特にひどく、何度か病院に行った。
そしてついに処方されてしまった粉薬。しかもこちらは1日3回なので、1回は会社にいる時間帯に飲まなくてはならないということ..!(大げさ)
できれば誰にも見られることなく、ひっそりと戦いたいところだったが、向かいのデスクに住岡くんがいた。1年後輩で、日頃からとても仲良くしてもらっている。そんな後輩の前で、薬に苦しんでいる姿など見せられない。
「花粉症の薬とか飲んでる〜?」
「しんどいよねぇ」
などの会話でごまかしながら、いつもほど顔をしかめることなくなんとかスムーズに飲み終えることができた。(幸い、住岡くんは真剣にPCと向き合っており、あまりこちらを見ていなかった。ありがとう。)
後輩は先輩の姿を見て学ぶ。
しかし先輩もまた、後輩がいると強くなれる。
そんなことを感じながら、入社4年目の春を迎えました。
1年に1回だけ担当が回ってくるリレーエッセイで、薬の話ばかり申し訳ございません。
おひとりでも、クスリと笑っていただけていたら、私の心によく効きそうです。