ぶらり途中下車の旅

梅おばさんこと乗松さんは数１０年に渡り、
銀座や代官山で日本料理店を開いていましたが、
ほんとにやりたい事をしようと２年前、
念願の梅製品専門店をオープンしました。
乗松さんと梅との出会いは５０年前、
日本料亭に勤務しているときに 見つけた１００年前の梅干。
１００年間食べられる梅の力に感動し、梅干しを漬け始めました。
熱中するあまり年々漬ける量が増え続け、
数年後には、アパートの空き部屋全てを借り、
すべて梅の貯蔵庫に充てていたそうです。
そんな乗松さんが様々な品種を試す中で、出会ったのが「杉田梅」。
杉田梅は横浜市磯子区杉田を由来とする梅。
小田原辺りで少しだけ残っています。
大粒で酸味（クエン酸）が強く、身が柔らかいのが特徴で、梅干しには最適ですが大きさや形が不ぞろいなので市場から嫌われ、姿を消しました。
乗松さんは杉田梅で製品を作るだけでなく、
苗を日本各地に植えて杉田梅を復活させようとしています。