DASH島2年がかりの食糧革命が実を結びはじめていた。
今年、収穫量倍増を目指し、段々畑に植えていた奇跡の大麦が順調に生長、麦踏みも経てさらにたくましく育っていた。
だが、種蒔きから175日目の初夏。順調につけたと思われた穂に、バッタの仲間であるヤブキリの幼虫を何匹も発見。
そこで、防虫効果の期待できる漂着物のお酢を散布した。
それが功を奏したか、196日目には穂が黄金色に輝き、収穫の合図。178粒だった種が約5万粒の大収穫。
乾燥させるためロープウエーで天日干しにした。
前回は古代ギリシャのパン・マザイで苦い思いをしたので、今回は城島が事前に調べてきた、江戸時代の謎の麺料理「麦きり」を再現して、リベンジすることに。
文献から「麦きり」は、大麦粉を使ったうどんだと読み解き、麺作りの経験豊富な城島を中心に大麦を脱穀、製粉して生地を作り、麺を打った。
つけ汁は江戸時代に主流だった“煮貫"を参考に、マツバガイとカメノテで出汁をとり、島の味噌を使って作った。
しかし、大麦の麺は味と風味が強すぎて、つけ汁とミスマッチとなってしまった。わかったこと、“煮貫"は美味しい。 |