冷え込みの一段と厳しい1月のある日。
外に出るのもおっくうになる季節だが、茂子家では悠太と翔太が元気いっぱいに遊んでいた。2人は昨晩の冷え込みでできた氷に興味津々。
寒い冬は不思議な現象を引き起こすのだが、2人にはもう1つ不思議なことがあった。
翔太「全然動かないよ」

翔太が気付いたのは、茂子家の池に住む秀亀と静香のことだった。

元気に遊ぶ子供とは対照的に、居間でふるえているのは茂子。
それもそのはず部屋の気温はなんと5℃。
かなりの厚着にもかかわらず、日に日に増していく寒さに、さすがの茂子も参っていた。 すると「秀亀と静香が動かない」と、心配そうに居間に入ってきた悠太と翔太。
茂子「冬眠してんねや、心配ない心配ない」
亀をはじめ様々な動物は、冬が始まる前にたくさん餌を食べて、温かい場所で春が来るまで冬眠する。 冬眠について茂子に教わり、ひと安心の翔太と悠太であった。

すると、ちょっぴり羨ましい動物の習性に、「おかあちゃん、僕たちは冬眠しないの」と鼻水を垂らしながら聞いてくる子供たち。そんな2人に「人間は寒さと真正面から戦わなければならない」と言わんばかりの表情を見せた茂子は、いつものように教訓を投げかけるのだが・・・。
茂子「ええか、よう聞き!冬の寒さと、ダジャレの寒さは耐えるべし!!」
2人「・・・」

無反応な我が子を見て、気温以上の寒さを感じた茂子は、体の芯から温まりたいと寒さ対策を始めるのであった。