震災から4か月後、達也が入った福島県浪江町のDASH村。
畑の空間放射線量率は、“毎時約13マイクロシーベルト"、牧草地の空間放射線量率は、“毎時約18マイクロシーベルト"。
計画的避難区域としてはかなり高い、放射線量率。
ふるさとの大地とは、現在避難している全ての人々が取り戻すべきもの。
達也とJAXA長谷川研究員らで始めた取り組みは、ヒマワリによる土壌の放射性物質吸収能力を調べるための実験。

7月、田んぼと牧草地にヒマワリの種を蒔き、その1カ月後、高さ30〜40cmに生長したものを採取。
更に野草化し育っていた他の植物(ヒマワリ、ニンジン、ヨモギ)も、参考用として採取。
それらは長谷川さんらの手によって様々な分析装置にかけられ、丁寧に時間をかけた計算、分析が行われていた。
そんなさ中、発表されたのが農林水産省による「単位面積当たりの吸収量は、作付け時の土壌の放射性セシウムの約1/2000であり、効果は小さい」という実験報告。

それに対し、村のヒマワリの計測結果は実際どうだったのか?
達也とスタッフはそれを伺いに、長谷川さんとその共同研究者にして、JAXAヒマワリ研究の主催者、山下教授のいる神奈川県JAXA相模原キャンパスを訪れた。
長谷川さん「(計測後の)データはグラフにしてあります」