2013年12月15日 放送内容DASH村 ~新男米~

自分たちの手でオリジナルの米を作りたい。
そんな思いで始まった、新男米づくりは、今年で13度目。
今年も福島県でその挑戦が始まったのは、5月のこと。
明雄さんの知人である、難波憲吾さんの田んぼに新男米の苗を植えさせていただいたことから始まった。
13度目ともなれば、田植えの手つきは手慣れたもの。
城島「今年はすごく良いの出来そうな気がする」
田植えから3か月後には、新男米の苗に稲穂が見え始め、一本の穂に実がびっしり。大きさも数も申し分なし。
明雄さん「最高だ」
さらに、今年の豊作を期待させるのが、分けつの数。
田んぼに植えた時は1本だった苗が、枝分かれして増え、昨年は27本だったのが、今年は1.5倍の45本。その数に農業のプロも驚く。
難波さん「こんなに大きい株は初めてです!」
明雄さん「ずいぶん実が穫れるぞ!」
しかし、その数日後。異常事態に気付いたのは、明雄さんだった。
明雄さん「稲が真っ白だ」
田んぼの中に所々目立つ、白っぽい稲穂。
白く変色した実の中は、スカスカの状態。
そもそも米は、おしべから出た花粉が、モミの中にあるめしべにかかると、液状のでんぷんが出てきて、固まり米粒となる。
つまり、固くなる前のモミの中には、甘いでんぷんの液体が詰まっている。
これが大好物なのが、スズメ。
難波さん「スズメに米吸われちゃった」
スズメは、小さなくちばしで器用に中のでんぷんだけを吸い取ってしまう。
そのため、田んぼから、人がいなくなると、すぐにやって来る。
明雄さんが、声や音で追い払っても、それは一時的なもの。
また、隙を見てはやって来てしまい、このままでは稲穂が全滅する恐れも。
江戸時代から、スズメは米づくりの天敵として様々な対策が行われてきた。
今回、用意したのは、4cm四方の編み目が連なった防鳥ネット。
このネットを張る事で、スズメが警戒し、侵入してこなくなるという。
難波さん「これで明日から大丈夫でしょう」
翌日、スズメは諦めたのか、姿が見当たらず一安心。
一方、福島市の明雄さんの畑でも、夏の嬉しい実りが。
畑には、食べごろになった大長なす、キュウリなどの夏野菜。
達也「立派!」
キュウリは、この日だけで約150本と大豊作!
村の仲間たちと一緒に収穫し、穫れたてのキュウリを塩揉みで頂く!
明雄さん「キュウリ甘い!」
仲間で食べる獲れたて夏野菜の味は、格別。
そして、赤とんぼが飛び出す、9月下旬。
新男米の田んぼは、一面が見事な黄金色に。
達也「もう稲が垂れまくってる」
難波さん「稲穂の曲りが最高です!パンパン!プリプリ!」
さらに、明雄さんがうれしい発見!
それは、達也も初めて見るものだった。
明雄さん「こうじ菌がついてる。稲こうじが付けば豊作なんだ」
稲こうじとは、モミに出来る、いわばカビの一種。
その昔、稲こうじが出た年は豊作になる事が多かったため、人々から「稲霊様」と言われていたという。
稲こうじ菌と豊作との関係は明らかではないが、今でも、農家の間では豊作の証として信じられている。
明雄さん「今年は獲れるぞ!」
そして、いよいよ待ちわびた収穫へ!
そこへやって来たのは、DASH村で養蜂指導をしてくれた専次郎さんや漬物名人の孝子さん。
稲刈りとあれば、と駆けつけてくれた。
達也「お願いします!」
さらに、難波さんのお仲間が駆けつけてくれ、総勢16名での稲刈り。
経験豊富なベテランも揃い、稲を刈る人、束ねる人、それぞれ役割を分担して、作業は順調に進んでいく。
徐々に稲が溜まってきたところで、もう一つ重要な作業が。
それは、刈られた稲を一本の棒に交互に重ねていく『棒がけ』。
こうして乾燥させ、太陽の光を浴びる事で、お米がより一層甘くなる。
稲刈りと、棒がけ作業を同時に進めて行く事、2時間。
残る稲もあとわずか。最後の稲を刈るのは、達也。
達也「お疲れさまでした!」
こうして乾燥させて、食べられるのは3週間後。
達也「米食いたいな、早く」
そして、山が色づき始めた10月下旬。
新男米は、太陽の光をたっぷり浴び、順調に乾燥が進んでいた。
しかし、日本を縦断すると予想された台風27号が発生!
その暴風雨がきたら乾燥中の米はひとたまりもない!
台風の大きさを知った達也と城島は、急きょ福島へかけつけた。
すると、難波さんが事前に、乾燥中の新男米一つ一つにビニールシートをかぶせてくれていた。そのおかげで、乾燥は十分。
稲は、すぐにでも食べられる状態。
とはいえ、このままでは台風でなぎ倒される心配もある。
難波さん「今日脱穀しましょう」
脱穀とは、稲穂を一粒ずつバラバラにする作業。
そして、頼もしい助っ人として、脱穀専用の機械ハーベスタの登場!
稲を機械に入れると、あっという間に藁と、一粒一粒バラバラになった実に、振り分けられる。
脱穀すること30分後。すべての脱穀作業が終了し、できた袋は14袋!
1袋およそ30kgなので、今年の収穫量はおよそ420kg!
これは去年の収穫量のなんと2倍以上!
難波「大大豊作!」
続いて、モミすり機で、モミから殻を外し玄米にする作業。
明雄さん「いい米だ」
そして、この玄米は重要な検査を行う。
現在、福島県では収穫した全ての米に対し、放射能検査を行う事が義務づけられている。
検査の結果、新男米は、すべて正常!
検査後、精米して白米に!
出来たてホヤホヤの白米を待っている仲間たちの元へ!
城島「新米です」
米炊きは、達也がかって出た。
一方、城島と仲間たちは、明雄さんの畑で穫れた白菜を使って豚汁作り。
米を始め、野菜は全て福島産。漬物や、味がよく染み込んだ肉じゃが、明雄さんが作った大長なすの味噌炒めなど、新米に合うおかずが次々と!
そして、いよいよ米が炊き上がった!
すべての料理が出揃い、村の仲間みんなで頂く!
達也「頂きます!」
新米を頂くのは13度目だが、
明雄さん「これは何て言いっていいかわからない!」
城島「美味い!甘い!」
達也「米の味がする!」
そして、福島の食材で作った豚汁。
城島「懐かしの豚汁」
さらに、漬物や大長なすの味噌炒めも、新米と共に。
明雄さん「味噌が一番美味いな」
あっと言う間に完食!
最後に、元バンドマン難波さんと、プロのロックギタリストの伴奏で『ふるさと』を皆で歌う。
米を食べる度に思い出す、ふるさとDASH村。
また、来年、14度目の米づくりも福島で!
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