世界一うまいラーメンを目指す、男たちの挑戦。 日本各地で集めた出汁、3種類の醤油をブレンドしたタレ、 沖縄アグーのラードを合わせた、男たちのスープ。 太一「これだよ、これ!」 ようやく、一つの形になったスープだが… 太一「もう少し、美味しくなるはずじゃない?」 達也「もう一息なんだよね」
何が足りないのか? そのヒントを探るため、達也が訪れたのは、東京都幡ヶ谷にある、『金色不如帰』。 炎天下の中でも行列が絶えない人気店。 達也「うめえ!ちょっと衝撃があったな」
店主の山本氏が13年以上かけて完成させた特製スープ。 昆布、煮干しなどのほかに、三重県桑名のハマグリで作った、 旨味があり、味の厚みを感じる絶品!
脳で最初に感じる、昆布などに含まれるグルタミン酸、 次に感じる、煮干しや鰹節に含まれるイノシン酸、 そして、貝に多く含まれるコハク酸という、何層もの旨味が、 スープに厚みをもたらす。
山本氏によると、使いたくても使えない、 入手困難な幻のハマグリがあるという。それは、 山本氏「鴨島ハマグリっていうんですけど」 達也も初めて聞くその名前。どんなハマグリなのか? さっそく向かったのは、島根県益田市、高津川の河口付近。
高津川は、国の水質調査で4年連続日本一に輝いた河川。 その上流には広葉樹が広がり、全長81㎞にわたりダムが無く、 ハマグリの餌となる栄養分がそのまま海へ届く。 そのため、この地のハマグリ漁師・大庭さんによると、 大庭さん「だから栄養分が豊富」
そのハマグリを獲るのは、船の上から箱眼鏡で海底をのぞき、 1個1個四つ又鉾でさす磯見漁という80年受け継がれる伝統漁で。 素人にはなかなか難しいが、ハマグリがいそうなくぼみを見つけ、四つ又鉾でさすと… 達也「当たった!」
達也がゲットしたのは、およそ150gの鴨島ハマグリ! なんと、普通のハマグリのおよそ10倍の重さで国内最大級! 達也「でかい!これは間違いないと思う」 その10年かけて育った天然ハマグリを網で焼いて頂くと、 達也「旨味、貝の香りが出てる!大きいのに繊細な味!出汁が出てる!」
ハマグリの中でも、特に旨味が強い鴨島ハマグリ。 これが、男たちのスープの最後のピースなのか。 スープの味は、どう変わるのか? その数日後、3人のラーメン界の巨匠が男たちのラーメンを試食。 巨匠たちに、男たちの味は通じるのか? しかし、巨匠たちからは、思わぬ言葉が次々と…。 果たして、男たちのラーメンはどうなるのか?