船の中央に伸びる"背骨"で、船体の基準になる最重要部分。
船の組立て最初の工程として、キールを作業台に固定することから始めるほど。
いわば船の生命線。




もしキールに破損部分があった場合、海上で荒波にもまれると
船が真っ二つに折れてしまう キール危険性がある。
これは海が荒れて波の山が船の中央に来た時、
浮力と重さの関係で船の両端が下がろうとするから。
逆に、波の山が船の両端に来た時は、その反対に船の中央が
下がろうとする。 キールそして波は次から次へと繰り返しやってきて、
一連の動きのたびに
衝撃が加わることになる。

毎回、波が来る際にかかる力は相当な物なのに、繰り返し力を加えられても耐えられる強度を保つには
かなり丈夫でなければならない。