「こんなにヘビが多い村で大丈夫ですか?」と守山先生に聞くと、悪いどころかむしろ生態系が少しずつ良くなっている証拠だと言う。それにしてもやっぱりヘビは怖い。 でもヘビが怖いのは私だけではない。むしろヘビの餌となる小さい動物達のほうがもっと怖いはず。でも恐れることなく子孫を残し、生活をしている。本当にすごい。 今年はそんな勇気ある動物の中でも、「シジュウカラ」という野鳥の観察をすることができた。 以前から村に住んでいたシジュウカラ。今年も村の住人となり私たちが作った巣箱でかわいいヒナを産んでくれた。しかし、そんなかわいいヒナがヘビの危険にさらされた。そのとき私は夢中で巣箱に走った。なんとか無事でいてほしい、みんな生きていてほしい。そのことしか考えていなかった。 巣箱についた時、私たちの足音を察知したのかヘビは逃げていった。しかし、何匹かのヒナは食べられてしまった。悲しかった。あんなにかわいいヒナを食べるヘビが許せなかった。 |
人間が手を入れることによって良くなることもあれば、人間が手を加えたことによってだめになるものもある。その見極めが難しい。ほんと難しい。 あと何年かかるか分からないけれど、精一杯悩み、考え、私にできることをやっていくしかない。 それが分かる頃にはかわいい仔山羊達は、おばあちゃんおじいちゃんになっているかもしれない。 |