2005年10月2日(日)/30分枠 | |
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制作=読売テレビ | |
自宅の仏壇の前の三浦氏 |
神戸地検に勤める検察事務官が、検察と警察を相手取り訴えを起こした。三浦良治(54)。99年仙台でバイクに乗った長男が市バスに衝突、死亡した。警察は長男が速度を出し過ぎ、カーブを曲がりきれず衝突したとした。だがバスの運転手は「バイクの横に乗用車が併進していた」と遺族に告白。事故にこの車が関係している疑いが浮上した。しかし県警は耳を傾けず長男を書類送検した。交通事故死は年間9千人。三浦は捜査官にとっては9千分の1であっても遺族にとってはそれが全てと思い知る。
ナレーター:政宗一成 |
2005年10月9日(日)/30分枠 | |
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制作=高知放送 | |
神楽を舞うバーチャル村民 |
去年10月、市町村合併で名前が消えた高知県本川村。四国山地のてっぺんの村だ。美しい村の文化や魅力を残そうと3年前、高知市内の出版会社社長がネット上に「バーチャル本川村」を立ち上げた。地図にない村…村民になる条件は「村が好き」で「活性化のアイデアを出す」こと。今では国内外で900人以上がバーチャル村民を名乗る。村人との交流会や間伐、民家を改修してバーチャル村役場の建設。しかし旧村民達は「村が乗っ取られる」と警戒していた。
ナレーター:山本太郎 |
2005年10月16日(日)/30分枠 | |
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制作=日本テレビ | |
14年ぶりに発見された日本テレビのカメラ |
1991年6月3日、43人もの犠牲者を出した雲仙普賢岳の大火砕流。その中には、日本テレビの撮影クルー3人も含まれていた。あれから14年。今年6月、被災した彼らのカメラが発見された。その中に遺されていた最後のテープ。それは多くの報道陣が犠牲になった「定点」と呼ばれた場所で撮影されたものだった。史上稀に見る報道陣の被災はいったいなぜ起こったのか。そして彼らの死の教訓とは一体何だったのか。遺されたテープを通して考える。
ナレーター:井田由美 |
2005年10月23日(日)/30分枠 | |
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制作=テレビ新潟 | |
2004年11月、小千谷市塩谷 自宅脇で亡き息子や闘牛に花をたむける星野さん |
星野剛さん(49)は中越地震で長男(11)を亡くした。悲しみにくれる中、ある日ボランティアが訪ねてきた。阪神大震災で長男を失ったという男性は「同じ境遇の自分なら分かってやれる」と剛さんにやさしく語りかけ共に汗を流した。剛さんの長女は今作文にこう書く。『最初は家族と一緒なら死んでもいいと思った。でも色んな人の励ましは私の中に残っている。前を向き歩きたい』遺族の心のケアや「液状化の被害」など地震が残した様々な問題をみつめる。
ナレーター:小山茉美 |
2005年10月30日(日)/30分枠 | |
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制作=山口放送 | |
島にエミューがきた |
人口100人足らず、本州の西の端に浮かぶ山口県下関市蓋井島(フタオイジマ)。過疎に悩むこの島で、漁師たちが新たな取り組みを始めた。それは世界で二番目に大きな鳥エミューの繁殖。オーストラリアでエミューが食肉やオイルとして流通していることを耳にした島民たち。副産業にすれば島を離れた子どもたちが帰ってくるのでは…。しかしそこには多くの困難が待っていた。ヒナを育てる難しさ、反対する漁師との軋轢、息子との衝突…。飛べない鳥に託した「小さな島の大きな挑戦」3年間の記録。
ナレーター:柳生 博 |