2006年1月8日(日) /30分枠 | |
| |
制作=西日本放送 | |
収穫祭で歌うひなみちゃんと入所者 |
「こんにちは。お願いします」ペコリと頭を下げ、手作りの名刺をさし出すのは香川県庵治第二小学校の全校生徒4人。名刺には『大島案内ひきうけ会社』とある。大島はかつてハンセン病患者が強制収容された島。4人は訪問者を連れて島を案内するボランティアで、国立ハンセン病療養所で働く医師や看護士、理容師の子供たち。「療養所に小児科はないの。産婦人科も。入所者は子を産むことが許されていなかったから…」訪問者に説明する時、陽気な子どもたちの表情はいつも曇る。入所者と人々との架け橋となる4人の思いを追う。
ナレーター:湯浅真由美 |
2006年1月15日 (日)/30分枠 | |
| |
制作=日本テレビ放送 | |
生活保護費を減額された滝シズエさん(78才) 夫にも先立たれ食費を切りつめて生活する毎日 |
◇年収300万未満の世帯=日本人の3割◇貯蓄ゼロ=二人以上世帯の22.8%
貧困層に転落する人々が増え続けている。生活保護受給者の数も増大中だ。特にいま社会保障研究者が問題視するのは、ホームレスのように「目に見える貧困」ではなく老人や母子家庭などの「見えない貧困」だ。所得格差が急速に進む日本では貧乏人の子供は貧乏人に…という“貧困の再生産”が起きている。最近起きた餓死・衰弱死事件の背景を追いながら、生活保護制度の周辺で見えない貧困が拡大する現状を描く。
ナレーター:小山 茉美 |
2006年1月22日 (日)/30分枠 | |
| |
制作=中京テレビ放送 | |
夫婦、同じ目線から紅葉を楽しむ |
「まえむきにいきていると たのしいことが てんからふってきます」人工呼吸器に車いす姿、透明のプラスティック板に書かれた文字を目で追いながら伝える藤本栄さん(45)。彼の体を難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)が襲ったのは37歳の夏。原因も治療法も分からず日々体が動かなくなる中、生き続けることへの迷いを感じた栄さんを支えたのは家族だった。その後、栄さんは訪問介護などのサービスを提供する会社を立ち上げて、今も一家の大黒柱であり続けている。前向きに生きる栄さんとその家族から学ぶ“生きる”ということ。
ナレーター:八嶋智人 |
2006年1月29日 (日/30分枠 | |
| |
制作=よみうりテレビ放送 | |
ライブで歌う高田幸美さん |
二人のさっちゃんがいる。共通点は「国家が決めた方針」と違う行動をとり逮捕されたことと「日本が戦争をする国になろうとしている」という思い。石川さだの(90)は戦時中、治安維持法違反で検挙された。高田幸美(32)は、自衛隊のイラク派遣反対のビラを撒き逮捕された。米軍基地での離発着訓練の監視、共産党のビラまき、デモ…。今まで罰せられることがなかった逮捕事例「プチ逮捕」が相次いでいる。共謀罪の成立を急ぐ政府。日本はどこへ向かうのか?戦後なのか、戦前なのか。二人のさっちゃんを追いながらこの国を見つめ直す。
ナレーター:藤田 千代美 |