2006年11月5日(日)/30分枠

自衛隊制服組の叛乱ソビエト軍を撃滅せよ!

制作=札幌テレビ放送
OA写真
   
1976年9月6日ソ連の最新鋭戦闘機が函館空港に強行着陸。パイロットのベレンコ中尉は米国への亡命を表明した。ミグ25亡命事件だ。「ソビエトがミグ奪還のためコマンドを派遣」の情報に防衛庁は混乱。自衛隊幹部は独断で指令を下す。「ソビエト軍を撃滅せよ」連隊長は駐屯地に機関砲を設置、隊員を武装させた。これらの行為はシビリアンコントロールの精神を逸脱、自衛隊法にも違反する。部下に「遺書を書け、命を俺に預けろ」と話した元一尉。重い口を開いたベレンコ元中尉…。安部政権発足から約一ヶ月、自衛隊に秘められた危険の本質を問う。
ナレーター:明石英一郎
2006年11月12日(日)/30分枠

生まれても いいですか?飛べない白鳥と子どもたち

制作=山形放送
OA写真
   
日本一の白鳥の飛来地、山形県酒田市の公園に羽を骨折した2羽の白鳥が住みついている。シベリアに戻れず本能を奪われたこのつがいからある日ヒナが生まれた。飛べない父鳥から飛行訓練を受けるヒナたち。大空を羽ばたけるようになった頃、奇跡が生まれた。飛行を教えるのがリハビリになったのか、父鳥も飛べるようになったのだ。しかし飛べない母鳥は見守ることしか出来ない。やがて北帰行の季節。果たして白鳥の親子は、つがいは離れ離れになってしまうのか?保護のあり方をめぐる人間界の論争と北帰行までの親子の軌跡を追った。
ナレーター:玉川紗己子
2006年11月19日(日)/30分枠

敗北外交ある異端官僚の逆襲

制作=日本テレビ
OA写真
   
経済協力をめぐる国際会議。欧米相手に苦汁をなめてきた日本人官僚がいる。「日本はなぜこんなに負けまくるのか!」そこには欧米諸国が日本を狙い撃ちする現実があった。海外のシンクタンクに出向する機会を得た彼は、前代未聞の研究に取り組む。それは「日本外交の敗因はどこにあるのか」。官僚という組織の中で先輩のミスを暴きだす研究は嫌われる。安倍政権は「主張する外交」を掲げるが、グローバル化が止まらない国際社会において外交交渉はどう改革していくべきなのか。一人の官僚の姿と「敗北外交」の実態を通して、その答えを探る。
ナレーター:生野文治
2006年11月26日(日)/55分枠

裁きの重み名張毒ブドウ酒事件の半世紀

制作=中京テレビ放送
OA写真
   
1961年三重県名張市。寄り合いで出されたぶどう酒が女性5人の命を奪った。妻と愛人を亡くした奥西勝が「三角関係の清算目的」として逮捕された。一審無罪、二審死刑と揺れる司法判断。しかし最高裁の判決は死刑。勝の無罪を信じ続けた母は死亡。2人の子供は今も身を隠して暮らす。去年4月、名古屋高裁が再審開始を決定した。だが故郷の住民は「勝が犯人」と言い切り、彼が戻ることをかたくなに拒む。例え自由になっても故郷を失った80歳の元死刑囚。その姿は「裁判員制度」で裁判員となる私達に人を裁くことの重みを問いかける。
ナレーター:椎名桔平