死の世界を見た哀川翔
現在55歳、アニキでおなじみ哀川翔。
彼は今から21年前の34歳の時、死に直面した!
哀川翔に起きた死からのよみがえりとは!
"突然の心肺停止状態"
1995年1月末。都内の小さな飲み屋でのこと。
一緒にいたのは当時婚約者だった公美さんと俳優仲間の柳葉敏郎さんと渡部篤郎さん。
彼らはプライベートでも仲が良い友達同士。いつも通り盛り上がっていた。
やがて、気持ち良くなり、次第にウトウト。
そして...哀川の妙な癖。飲むとすぐ眠くなり横になるが4、5分で必ず起きる。
いつもの様に哀川が横になって、5分ほど過ぎたころ。
普段ならそろそろ起きてもいい頃...しかしいつもより長すぎる。
この時、不安になった公美さんはとっさに呼吸と心音を確認すると...動いていない!
なんと哀川はこの時、心肺停止状態になっていた!
仲間たちは救急車がくる前に、哀川を玄関外まで運び出した。
心肺停止に気づいてからおよそ5分が経過。救急隊が到着!
すぐに救急車へと運ばれた。
そして、心臓マッサージが行われたが心拍は戻らない。
この時、哀川の心臓は心室細動を起こしていた可能性がある。
これは心室の筋肉に痙攣が起きる事。
心臓のポンプ機能が失われ血液を送り出すことができず非常に危険な状態だった。
次は電気ショックで通常の心拍に戻そうとする。
3回の電気ショックと、さらに心臓マッサージ30回、酸素2回吸入。
緊急処置は行うものの、まだ受け入れ先の病院が決まっておらず救急車は動かない。
不安を感じる仲間たち。
"死の淵から蘇った奇跡の理由とは?"
そして蘇生処置から30分が経過したころ...
何と心拍が戻った!さらに脈、自発呼吸も確認できた。
必死で哀川に呼びかけた。すると...なんとまぶたが動いた。
この時、哀川が見たのはおがくずの中にもぐっている自分。
そこから出ようと手で水かきをするようにもがいていると
意識が戻ったという。
こうして哀川は復活した。後遺症は全くないという。
そして、その後公美さんともめでたく結婚!
今は3人の孫を持つおじいちゃんに!
30分以上の心肺停止状態から泳ぐようにしてよみがえった哀川翔。
一体なぜこんな奇跡が起きたのか?
医師によると、3、4分以上放置されると、仮に心拍が再開しても脳には後遺症が残る。
まず、玄関の方まで運んだ際に、もしかしたら心臓に何か刺激があって、
心拍が再開し、これで後遺症が残らなかった可能性があるという。
なんと店の外に運び出したあの行動が、命をつないでいた!
これが心肺停止から見事よみがえった、哀川翔の奇跡体験だった。