このコーナーは世の中に1000種類以上あるといわれている資格・検定試験の問題から
「生活の役に立つ」ものをピックアップしてご紹介します。
今回のテーマは「マナー検定」。
「マナー検定」とは日常生活や冠婚葬祭の場などで身につけておきたい基本マナーを
学ぶことができる検定試験。
※主催:全日本マナー検定協会(TEL03-5216-4107)
資料のご請求などのお問い合わせは「全日本マナー検定協会」ホームページをご覧下さい。
【第1問】
和食でお吸い物などを食べ終わった後のお椀のふたはどうするのが正しい?
A:元通りに伏せて置く
B:裏返しにして置く
<正解>
A「元通りに伏せて置く」
ふたを裏返してしまうと、器の中に固いものや水気が残っていた時、
ふたの表面に描かれた塗りや模様が傷ついてしまう恐れがあるため、
そのまま元通りに伏せるのが正しいマナー。
【第2問】
洋食のテーブルマナーではイスに座るときは…?
A:イスの左側から座る
B:イスの右側から座る
<正解>
A「イスの左側から座る」
イスに座るときも、立つときも「左側」というのが正しいテーブルマナー。
欧米では、自分の右側の席が上位、つまり「上座」になる。
自分の右側に座る人の邪魔にならないように左側から座って左側に立つという習慣が
生まれたんだそう。
【第3問】
知り合いの家に招かれた際、手土産に持ってきた「菓子折り」を渡すタイミングは…?
A:玄関先で
B:部屋に通されてから
<正解>
B「部屋に通されてから」
手土産は部屋に通されてきちんと挨拶を済ませてから渡すのが基本。
ただし、切り花やフルーツなどの生ものなど、水気のあるものは部屋の中には
持ち込まず、玄関先で渡す。
アイスクリームやケーキなど、冷蔵庫にすぐ入れる必要があるものも、玄関先で渡す。
【第4問】
夜の結婚パーティーにふさわしい服装は…?
A:肌の露出が少ないシンプルなドレス
B:肩や胸元が開いた華やかなドレス
<正解>
B「肩や胸元が開いた華やかなドレス」
夕方4時ごろまでのパーティーに最適な装いは「アフタヌーンドレス」といい
肌の露出を抑えて、生地もなるべく光沢のないシンプルなもの、
アクセサリーも控えめなパールなどが良い。
一方、午後6時以降のパーティーは昼間より格が高くなるので、
「イブニングドレス」と呼ばれる装いでドレスアップするのがマナー。
イブニングドレスは、ノースリーブや胸元が開いたデザインで、
夜の照明に映えるようなアクセサリーや光沢のある素材が良い。
【第5問】
洋室にお客様を通すときは…?
A:1人がけのソファーのほうに通す
B:長ソファーの方に通す
<正解>
B「長ソファーの方に通す」
洋室の席次は、一緒に腰かけて近くでお客様と話をすることができる
長ソファーの方が上位、つまり「上座」になる。
さらに、複数の場合は、日本と同じように入口から遠い席ほど上位になる。
【第6問】
お刺身を食べるとき「しょうゆ皿」は…?
A:手に取ってはいけない
B:手に取っても良い
<正解>
B「手に取っても良い」
お皿を置いたままだと、お刺身についたしょうゆが垂れたり飛び散ったりする
恐れがあるので、むしろ、しょうゆ皿を手に取っていただく方が
正しいマナー。
【第7問】
デザートのアイスクリームに添えられたウエハースの正しい食べ方は…?
A:アイスと別々に食べる
B:アイスに乗せて食べる
<正解>
A「アイスと別々に食べる」
アイスクリームにウエハースや軽いビスケットが添えられているのは、
冷たくなった舌の温度を調整するため。
アイスクリームとウエハースを交互にいただくのが正しい食べ方。
【第8問】
結婚披露宴にふさわしい靴は…?
A:ヒールがなるべく高めのもの
B:ヒールがなるべく低めのもの
<正解>
A「ヒールがなるべく高めのもの」
服と同じように靴にも格がある。
結婚披露宴などのフォーマルな場ではヒールの低すぎる靴はふさわしくありません。
5~7cmのヒールのあるものが理想ですが、せめてヒールが3cm以上あるものを
はいた方が良い。
※ただし、ご高齢の方や高いヒールが不慣れな方は、無理をする必要はありません。
また、ヒールがあってもミュールやサンダルなど、つま先やかかとが見えるものは
夏場でもNG。
【第9問】
知り合いのお宅を訪問した際、玄関での靴の脱ぎ方は…?
A:正面を向いて上がってから靴の向きを直す
B:後ろ向きに上がってから靴を揃える
<正解>
A「正面を向いて上がってから靴の向きを直す」
迎えてくれた方にお尻を向けないように、正面を向いて上がるのがマナー。
その後、くつを揃えるのはもちろん、玄関の隅に寄せるなどの心遣いをすると
なお良いマナーになる。
【第10問】
敬語の使い方で正しいのは…?
A:とんでもないことでございます。
B:とんでもございません。
<正解>
A「とんでもないことでございます。」
「とんでもない」の「ない」は、「だらしない」「みっともない」などと同じで、
「~ない」までを全部含めた形容詞なので、「とんでもございません」のように
「ない」の部分だけを敬語にするのは間違い。
「とんでもないです」「とんでもないことでございます」が本来は正しい。