視聴者による番組プロジェクト
第一回会議開催!

(05.1.14)
 一昨年の視聴率操作問題を受け発足した「視聴者による番組プロジェクト」がスタートしました。ホームページや新聞で呼びかけた結果、応募した人数は416人。この中から、書類審査および面接によって、現役高校生から69歳まで年齢も職業もまちまちの11人のプロジェクトメンバーが選出されました。
 第一回会議は、千葉大学助教授の藤川大祐さんによる進行のもと、2004年12月23日(木・祝)に開催されました。「作り手側の発想だけで番組を作ってしまっているのではないか」という疑問に基づき、もう1度原点に戻るために発足したこのプロジェクト。
 この日の会議では、まずそれぞれの持ち寄った企画案の紹介から始まりました。

 19歳の市毛美和さんは初めに「なぜ、お母さん世代の女性がテレビにあまり出ていないのか?」という疑問を投げかけ、「スゴイ人生を歩んできた主婦たちから人生を学ぶ番組を作りたい」と発言しました。続いて、大学生の井上貴至さんは「もっと一般の人たちをテレビに出してほしい」と言い、東海道五十三次をひたすら歩く番組や、"次世代クイズ、今宵あなたに100万円"などかなり具体的な案を出し、これについて「東海道五十三次では、その土地の紹介を折り込んだりしてはどうか」など、メンバーからも積極的な意見が出ました。

 大学のオーケストラでフルートの第一奏者をしているという岡ア洋子さんは「クラシック音楽は難しいという先入観を覆した番組制作がしたい」「指揮者に焦点を当てて、彼らの思いを通じてクラシック音楽を楽しく紹介したい」とうアイデアを提案。また会社員である杉山良彦さんは、「行方不明になっている人を実際に探してみてはどうか」というアイデアを出し、「日本を動かせるような番組を作りたい」と熱く語ってくれました。

 婦人雑誌のライターである瀧本マリ子さんは、"元気のモト探検隊""悩み解決プロジェクト""私の町が日本一"など「世界の元気なモノを探したい」「世の中をよくしていく番組作りをしたい」と胸に抱く思いを明かし、主婦の竹ノ下忍さんは「今、子供を持つ親としてモラルの低下に憂いている」ので、「コントを通じて子供たちに教えてあげたい」と語ってくれました。中西尚美さんも2人の子供がいる主婦。「いつもテレビを見ていて、似たような番組が多いので、テーマを決めて色々な方向から攻めていきたい」と話し、マスコミに興味があるという大学生、林健太さんは「大学生にスポットを当て、大学生がいろんな企画で対決する番組作り」を目指します。しかも「ソシアルネットワークを使って、これまでにない素人の自己主張をテレビで紹介したい」と主張。会社員、藤原一茂さんは「最近、オジ様に活気がないのが応募した一番の動機」と語り、「今、40歳の自分がぴたりとハマる番組がない」「元気が出るようなトークを中心とした番組が作りたい」と訴えました。

 報道が大好きという主婦、宮崎智美さんは「高齢化が進む中、定年後の生活などを学べる番組を作りたい」と語ってくれました。高校生、八木蓉子さんは自称「テレビ大好きっ子」。彼女は「同じバラエティでも、外国の情勢などがわかるような、なるほどと思えるような番組が作りたい」と訴えました。

 初回からメンバーの皆さんの熱い思いが伝わる会議は約3時間にわたって行われ、意見を傍聴していた日本テレビのスタッフも参考になる意見が多くありました。実際に番組制作に入るのは6月の予定。次の会議では具体的な番組の方向性を目指します。視聴者が本当に見たい視聴者による番組プロジェクト。今後この会議は、1月23日・2月27日・3月27日に開催を予定しています。

【プロジェクトメンバー紹介】
■市毛 美和(いちげ みわ)フリーター
■井上 貴至(いのうえ たかし)大学生
■岡ア 洋子(おかざき ようこ)大学生
■杉山 良彦(すぎやま よしひこ)会社員
■瀧本 マリ子(たきもと まりこ)フリーライター
■竹ノ下 忍(たけのした しのぶ)主婦
■中西 尚美(なかにし なおみ)主婦
■林 健太(はやし けんた) 大学生
■藤原 一茂(ふじわら かずしげ)会社員
■宮崎 智美(みやざき ともみ)主婦
■八木 蓉子(やぎ ようこ)高校生

(五十音順)※敬称略
日本テレビ放送網株式会社
コンプライアンス推進室 考査部

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