2019年7月12日(金)
日出学園中学校(千葉・市川市)
「ようやく実現しますね!」。朝、学校の扉を叩き、久しぶりにお会いした先生に、口をついて出た言葉がこれでした。担当の先生が私たちの出前授業「情報の海の泳ぎ方」に興味を持ってくださったのは1年半前のことでした。先生は、ご自身が教鞭を執る情報科の授業での実施を検討してくださいましたが、その授業のプログラムの中で、内容とタイミングがなかなか合わず、ずっと持ち越しとなっていたのです。
講堂で準備を進めていると、元気な表情の生徒たちが続々と入ってきました。いよいよ授業開始です。今回の対象は中学1年生、約110人です。かつて出回ったフェイクニュース写真を講師が指さし、「この写真を見たことがある人、どのくらいいますか?」と問いかけると、「ハイ!」「知ってるー!」などとすぐに反応が返ってきました。このような小さなやりとりでも、講師の緊張は一気にほどけます。授業は終始明るく活溌なムードで進みました。
私達は、テレビや新聞、雑誌、インターネット等、様々な媒体を通じて、日々大量の情報に接しています。その中から、どう「適切な情報」を吸い上げて活用していくか。講義の前半は、基礎知識を身に付けるための、いわば「お勉強パート」です。数人のまぶたが閉じかかってもおかしくない頃、講師はマイクを持って生徒の中に分け入ります。続く豊田順子アナウンサーのパートでも、正確に人に伝えるために何に気をつけたら良いのか、生徒から答えを引き出します。
後半のグループワークでは、私たち講師陣がこれまで経験したことのない奇想天外なやりとりも発生し、中学1年生らしいフレッシュなパワー全開で2時間の授業を終えました。
最後は担当の先生とスタッフで記念撮影。準備では、私たちの機材不備もあり、ずいぶん先生方のお力添えをいただきました。ご協力、本当にありがとうございました。