ストーリーStory
過保護を卒業し自立するために努力するカホコ(高畑充希)と、手助けしたくなる気持ちをこらえ敢えて突き放した態度をとる泉(黒木瞳)に、正高(時任三郎)は根本家が少しずつ変わろうとしている空気を感じる。
そんな中、カホコは初代(三田佳子)が重い心臓の病気を隠していることを知ってしまう。今まで通りの暮らしを続けたいので家族に黙っていて欲しいと頼まれたカホコは初(竹内涼真)にだけ相談するものの、泉たちに話さないことが正しいことなのか確信が持てずに苦しむ。
毎年恒例の家族イベントであるイト(久保田紗友)の誕生日会の日が近づく。初代のために親戚一同を集めて楽しい会にしたいカホコだったが、チェロが弾けなくなって以来心を閉ざしているイトが出席するはずがないと、節(西尾まり)が今年の会は中止にしたいと言い出す。なんとかしたいカホコは付き合いだしたばかりの初とのデートも犠牲にし、イトを待ち伏せて説得しようと試みる。しかしイトからは家族だと思っていない、とキツい言葉をかけられてしまう。
さらに、衛(佐藤二朗)と環(中島ひろ子)からも欠席の連絡が。二人のもとに駆けつけたカホコは、実は環がある秘密を持っていて、自己嫌悪から親戚に会いたくないのだと秘密を打ち明けられる。
次々に深刻な問題が露呈するカホコの親戚の話を聞いた初は、家族は無理に一緒にいるよりも別れている方が幸せなこともあると話す。初は辛い気持ちを我慢して無理に笑うカホコを心配するが…。
そして、追い打ちをかけるように正高の実家では、家出をしていた教子(濱田マリ)が身元のわからない小さな男の子を連れて帰って来る。現実から目を逸らし解決を「明日」に先送りにする正興(平泉成)についにカホコは「明日がない人もいる!」と声を荒げる。
家族のために奔走するカホコと、それを心配する初との関係にも微妙な変化が…