イギリス、リンカンシャー州にある静かな村、ウールスソープ。 ここに、17世紀の偉大な科学者、アイザック ニュートンの家があります。 |
生まれる前に父親が亡くなり、3歳のときに母親が再婚。 幼い頃、祖母に育てられた少年は、学校が嫌いで、人と話すのが苦手。 いつもひとりぼっちで過ごしました。 |
そんな彼の友達は、家の前にある一本の大きなりんごの木。 この木にもたれて物思いに耽ります。 |
太陽はどうして眩しいんだろう。 風はどこから吹いてくるんだろう。 |
「なぜ?」 「どうして?」 限りなく浮かぶ自然の謎。 少年はそれらの答を探す為、 宇宙の神秘をひもとく勉学に励みました。 |
23歳になったとき、ひとつの衝撃が走ります。 ぽとりと木から落ちたりんご…。 宇宙のあらゆる物体に働く、「万有引力」の発見でした。 |
ひとつの答を導いた悦びは、 次の答えに向かう、無限の力を生むことを知るニュートン。 それは彼の中に、新しい引力が誕生した瞬間でもありました。 |
♪『Heaven (waiting there for me)』 唄:Ronan Hardiman 次回(9月4日)の『心に残る家』は 宮沢 賢治『農民として生きた家』 をお送りします。お楽しみに。 |