芸術の都、ペテルブルグ。
ここに、19世紀ロシアを代表する文豪、ドストエフスキーの家があります。
重い病を患い、ペンを持つこともままならなかったけれど、
小説への情熱は、抑えることが出来なかったドストエフスキー。
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そんな彼を支えたのは、24歳年下の妻、アンナでした。
夜を徹して夫が紡ぎだす物語を、原稿用紙に、丁寧に書きとめていくのです。
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教会の鐘が昼を告げる頃、子供部屋からは、人形遊びをする娘や、
元気に走り回る息子の声が聞こえてきます。
彼は思います。この世に、家庭の幸福に勝るものはない。
家族にはたくさんの幸せをあげたい。いつまでも―。
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「必要なのは瞬間的な愛ではなくて、永遠に愛することである」
(『カラマーゾフの兄弟』より)
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生涯、家族に変わらぬ愛情を注ぎ続けたドストエフスキー。
その美しい思い出は、
彼がどんな作品より、残したかったものなのかもしれません。
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今回の放送のBGM♪
「YOU'RE STILL HERE」 FAITH HILL
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次回(12月3日)の『心に残る家』は 北大路魯山人「美を追い求めた家」をお送りします。 お楽しみに。 |
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