今週は宝積寺を訪ねます。
豊臣秀吉が明智光秀と戦った天王山。
その山腹に秀吉が陣を置いた宝積寺が佇みます。
山門を抜けると、勝利を祝って秀吉が創建した
朱塗りの三重の塔が、優雅な姿を現します。
宝積寺は奈良時代の初め、聖武天皇により建立された古刹。
大黒天神と聖武天皇奉納の打出と小槌。
金運のご利益があるとされ、庶民の信仰を集めてきました。
閻魔堂には、重要文化財の閻魔大王と四体の従者の像。
閻魔さまの裁きの声が轟くような気がします。
後ろの三体と前の二体では、作者が違うと言われています。
巻物や表情などがより写実的に彫られた具生神(ぐしょうしん)。
左右の耳の穴を繋げるほどのこだわりに驚きます。
境内の片隅に残る秀吉が座った「出世石」。
秀吉の出世にあやかろうと、
宝積寺は大晦日、鐘を撞く人で賑わいます。