11/03/07 OA
巨大飛行機まっぷたつに切ってしまいました
飛行機はどのような仕組みで出来ているのか? その疑問を解くため、
<アメリカ・アリゾナ州>の『フェニックス・グッドイヤー空港』にある
退役し、解体を待つ飛行機の中にある『ボーイング727』を切断!
まずは機体後部を切断。
ここで『フライトレコーダー』と書かれたオレンジ色の箱を発見!
この箱には墜落直前30分の音声記録を残すための磁気テープが。
機体後部は墜落時に安全性が高いと言われており、そのため、
『フライトレコーダー』は機体後部に積み込まれているのだ。
次は、コックピットがある機体前部を切断。
コックピットから客席に出る『ドア』はアメリカ同時多発テロ以降
客室からの攻撃にも耐えられるよう改良された。
新しくなったドアを切断してみると、中には金属でてきた板が2枚。
その間に防弾チョッキに使われる強靱な『ケプラー素材』が挟まれている。
コックピットの窓もチェック。
上空1万メートル、摂氏マイナス50度という外気温に耐えられるように、
ガラスの間にアクリル板を挟んだ『3層構造』になっている。
これなら鳥が飛行機に衝突する『バードストライク』によって
コックピット内に鳥が侵入するのを防ぐことも出来る。
続いては、空を飛ぶのに欠かせない翼を切断。
飛行機には燃料タンクが両翼に1つずつ、翼の付け根にあたる機体の底に1つ、
計3つ設けられている。
このおかげで、気流による翼への負担を軽くしているのだ。
いよいよ機体を縦に真っ二つに切断。
その断面を見て驚くのは、「鉄の塊」と思われがちな飛行機のボディーの
外板が、厚さわずか1ミリほどのアルミ合金で出来ていること。
そして機体の天井には、大量の断熱材が詰められている!
このおかげで、ジェットエンジンの激しい騒音を吸収したり、
気温が低い上空でも暖かさを保つ役割をしているのだ。
飛行機には、切ってみるとよく分かる「知恵と工夫」が
ギッシリと詰まっていた!