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 鍋でうまい!タラの謎  #658 (2002/11/24) 

 いよいよ鍋の季節が到来です。冬の鍋の代表の一つが、たらちり鍋。白い身がポロポロとほぐれておいしいですよね。主に使われているのが、マダラというタラの代表格。しかしタラっていったいどんな魚なのでしょう?

タラと胃  矢野さんはタラ漁の本場、北海道に旅立ちました。そして見事巨大なマダラに出会ったのです。体長80センチ、体重7.5キロ!早速お腹を開いてみた矢野さん。すると大きな胃袋が出てきました。なんと長さ30センチ。同じ体長のサケが17センチなのでえらい大きさです。いっぱいになった胃を開いてみると、イカにヒラメに石ころ(!)と出てくるわ出てくるわ。タラは底生魚といって、普段は深海に棲んでいて、産卵の時だけやや浅い海に出てくる魚。暗い深海ではエサにもあまり出会えないので、とにかく何でも食べてしまうのです。

 さらに矢野さんは、タラに胃カメラ(ファイバースコープ)を飲ませてみました。すると胃壁がただれています。なんと暴食がたたり、胃かいようになることがタラにはよくあるのです!

 深海に棲むタラは、エサが取れなくなった時のため、肝臓にも脂肪を沢山ためていました。これが昔懐かしい肝油の原料だったのです。

所さんのポイント
深海に棲むタラは、胃かいようになるほど、暴食する。これが“たらふく(鱈腹)食う”の由来だった!

 みなさん、タラの刺し身って食べたことが有りますか?あまり無いと思うんですが、実は北海道の現地では食べていたのです。矢野さんも試食。トロッとした濃厚な味で歯ごたえもよく、十分食べられるものでした。
 ではなぜタラの刺し身はほとんど食べられることが無いのでしょう?それは足が早いため。9月に放送した足の早い魚サバと比較実験しても、サバが市場に出て5時間ほどで刺身に適さなくなるのに、タラはなんと1時間でアウトになってしまったのです。タラはサバより足が早い魚だったのです!
 そこで「目がテン!」ではシメサバと同じ方法で“シメタラ”を作り、スタジオに所さんお出ししました。結果は所さんも納得のうまさ!だったのです。

マダラとスケトウダラのタラコ  普段食べているタラコ、実はあれはスケトウダラの卵だったのです。スケトウダラといえば、小ぶりで味もマダラに落ちる魚。いったいなぜこの卵をわざわざ食べているのでしょう?そこで「目がテン!」ではマダラのタラコ採取に挑戦しました。しかし、そこに現れたのは、真っ黒で巨大なタラコだったのです…。

 そこでこのタラコで辛子明太子を作ってみました。スタジオに登場したこの明太子。所さんもその巨大さと色に思わず絶句…。しかも卵の粒がスケトウダラより小さいので、あまり歯ごたえが無かったようでした。

所さんのポイント
マダラのタラコは黒く巨大!しかし粒は小さく、やや食感不足…。


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