知識の宝庫!目がテン!ライブラリー


暴けダイエットの真実
第1072回 2011年2月26日


 ついに目がテン牧場に続く新連続企画が始動!世の中に数多くあるダイエット法は本当に効果があるのか?という疑問を徹底的に検証する、その名も「目がテン!ダイエット研究所」。第1回は、街で効果が気になるダイエット法を聞いた結果、30人中25人が挙げた、「炭水化物抜きダイエット」の効果を検証します!

 一般的な炭水化物抜きダイエット法は、主食のご飯やパンに、パスタやジャガイモといった、炭水化物を含む食品を一切とらない事だけ。カロリー制限も不要で、特別な運動もなし。しかも、ダイエットの天敵といわれるお肉もOKなため、別名・ずぼらダイエットと呼ばれるほど。昨年末、番組で募集した応募者から選ばれた、どうしても痩せたいと強く願う6人の挑戦者。
その顔ぶれは、『体重111kg、身長178cmの29歳、酒井さん』。『体重90.8kg、身長170cmの43歳、栗原さん』。『体重73.8kg、身長170cmの22歳、永島さん』の男性3人と、『体重74.8kg、身長159cmの25歳、宮内さん』。『体重69.7kg、身長163cmの38歳、水野さん』。そして、『体重54.9kg、身長158cmの22歳、吉田さん』の女性3名。今回は吉田さんのように普通の体型の人でもどうなるのか検証します。
 そして、6人は事前の健康状態を確認した上で、2週間完全泊まりこみのダイエット合宿に出発!その舞台となる山梨県・河口湖畔の民宿へ到着し、6人はそこで初めて、「炭水化物抜きダイエット法」へ挑戦することを知らされ、ダイエット合宿スタート!朝9時半、不安そうな6人でしたが、運ばれた朝食を見て仰天!メニューは、ご飯はもちろん、味噌汁の具にも炭水化物の多い根菜を一切使っていない和朝食。実は、今回の目的はあくまで炭水化物だけを抜くダイエットの検証。6人には1週間分の普段の食事を写真に撮ってもらい、それを元に専門家が一日分の平均摂取カロリーを計算し、3食に分けて、いつもと同じカロリーを、炭水化物抜きのメニューで完食してもらいます。例えば、普段大食いの酒井さんの朝食には、卵6個を使った巨大卵焼きと納豆4パックが加わります。そして、6人はあっさり完食したものの、朝食を終えた途端、炭水化物が恋しくなった様子。そこで、別室に1万ピースの巨大な難関ジグソーパズルを用意し、皆さんには炭水化物への邪念を振り払ってもらいます。そして、黙々とパズルに挑んだ3時間後、午後1時のランチを迎えました。メインは白身魚のホイル焼き。夕食のステーキ普段しっかり食べる3人は、ご飯の代わりに魚4切れをあっさり完食。続いて6人は河口湖の周囲を散策。6人には事前に万歩計を渡し、一週間の歩数を計測。合宿中、運動量が減らないよう、それぞれに、日常と同じ歩数を歩いてもらいます。そして午後8時、期待を膨らませた一同は、夕食を見てさらにビックリ!そのメニューとは、なんと、和牛のサーロインステーキ! 炭水化物が少ないお肉はOKなんです。
 脂肪たっぷりのステーキで痩せられるのか、中には不安をこぼすメンバーもいましたが、その後も合宿は続き、迎えた5日目…なんと6人に異変が!パズルの部屋を覗くと、全員がうつろな表情でグッタリ。さらに、誰よりも明るかった女性の宮内さんは、昼食の時に、イライラが溜まったと、泣き出してしまったのです。異変の理由を、今回の合宿の監修と健康管理をして下さった先生に伺うと…神経細胞の塊である脳は、血中の糖が重要なエネルギー源なので、炭水化物を抜いたことで、血中の糖がなくなって、脳の働きが鈍くなったと考えられるそうです。

所さんのポイント
ポイント1
炭水化物は、脳にとって重要なエネルギー源である糖質なので、摂らないと、脳の働きが鈍くなってしまうのだ!

顔を手で覆って、感涙の酒井さん  さて、その後も合宿は続き、精神状態もほぼ限界に達した6人。しかし、痩せたいという強い一心で頑張り続け、いよいよ迎えた15日目の朝、運命の計測へ!まずは男性陣から。すると…73.8kgだった永島さんは−6kg!90.8kgだった宮内さんは、−5.5kg!111kgだった酒井さんは、−7.9kg!酒井さんは、苦労が報われた嬉しさに思わず涙!男性陣は、炭水化物抜きダイエット大成功でした!
 炭水化物抜きで痩せる理由を先生に伺うと、普通の食事をした場合、炭水化物から作られた糖は、脳や筋肉、細胞などのエネルギー源として使用されますが、炭水化物を抜くと、血中の糖がなくなった分、脂肪やたんぱく質を無理矢理分解して糖を作り出すため、体重が減るそうです。さらに、脂肪は炭水化物に比べ、糖に変わる効率が悪いため、脂肪を多く摂っても糖不足は解消されず、体内の脂肪が消費されるのです。さて、今度は女性陣の計測!まず、74.8kgだった宮内さんは−3.4kg。69.7kgだった水野さんは−2.7kg。さらに、54.9kgだった吉田さんは、わずか−1.6kg。女性陣は思うような成果が出ず、ガッカリの結果に…。先生によると、そもそも男性は内臓脂肪、女性は皮下脂肪が多く、炭水化物を抜くと、まずは内臓脂肪から減るため、皮下脂肪はあまり減らないのだそうです。つまり、過度な炭水化物抜きダイエットは、皮下脂肪の多い女性には向いていないとのこと。

 さて、次はどんなダイエット法の真実が明らかになるのでしょう?「目がテン!ダイエット研究所」、第2弾もお楽しみに!

所さんのポイント
ポイント2
炭水化物抜きダイエットは、先に内臓脂肪が落ちるので、内臓脂肪よりも皮下脂肪の多い女性には不向きなダイエットだった!




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