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筋トレダイエット検証
第1139回 2012年7月14日


 本格的な夏の到来!肌の露出も増え、体型も気になる季節。そこで、大好評「目がテン・ダイエット研究所」!今回は、街で気になるダイエット法を聞いたところ、多くの声が上がった、有名モデルも実践しているという、「筋トレダイエット」編です!

 筋肉を鍛えることで、代謝を上げて痩せるという、筋トレダイエット。本当に効果はあるのか?今回も、多数の応募者の中から、痩せたいと強く願う、男女各3人の挑戦者が選ばれました。6人は、精密なメディカルチェックで、健康状態を確認し、合宿所のマンションへ。ここで、ユージさんから、今回検証するダイエット法を発表!「筋トレダイエット」と初めて知らされ、期待を持つ一方、不安を口にするメンバーも…。まずは、開始時の体重を測定。今回も、太っている人から標準体型の人まで、様々なタイプで検証します。そして午前10時、6人は、2週間筋トレを行うスポーツジムへ。ここで、トレーナーの齊藤さんに指導して頂きます。さあ、いよいよ、筋トレダイエットスタート!全員、本格的なマシンを使った筋トレは初体験です。初日のトレーニングメニュー「合計7種目」まずは、肩の筋肉を鍛える、ダンベルショルダープレス。1セット10回、計3セットを終え、疲れが見え始めたその時…女性の1人が終了を告げられます。実は今回は、全員が同じ量の筋トレをするわけではないのです。事前に6人の日常生活での運動量を計測し、普段と同じ消費カロリーを、そのまま筋トレに置き換え、それ以上の運動は行いません。こうして、あくまで、筋トレの効果だけを検証します。そのため、普段の運動量が最も少ない女性は、ダンベル3セットですが、最も運動量が多い男性は7セット!そして、全員ノルマを終えた途端、次の種目へ。この日は、上半身を中心とした7種目を行い、1時間をかけ、ようやく全員終了。

 そして、待望の昼食タイム。メニューは豚の生姜焼き定食!しかし、量は人によってバラバラ。実は、6人には事前に1週間分の食事を写真に撮り、報告してもらい、専門家が摂取カロリーを計算。普段と同じカロリー分の食事を食べてもらいます。筋トレ後の食事をあっさりたいらげた6人。しかし…そこで2回目の筋トレを行う事を告げるユージさん。昼のトレーニング後、もはや疲労困ぱいで、夕食を無言で食べる6人に、さらなる追いうちが!なんと夜7時半から3回目のトレーニングを開始!今回の筋トレは朝昼晩の3回にわけて、全く同じメニューを行い、普段のカロリー分を消費するのです。午後9時、ようやく1日目のトレーニングが終了し、6人は疲れ切って就寝。翌朝…やはり全員が腕の筋肉痛を訴えました。しかし、これは筋肉が鍛えられた証拠。筋肉に強い負荷をかけると一旦、筋繊維が破壊され、筋肉は次にその負荷が来ても耐えられるようにと、太く肥大するんです。そのためには、およそ2日間筋肉を休ませる事が不可欠!そこで、2日目は上半身を休め、お尻やももなど下半身を中心に。3日目は、お腹周りがメインの体幹を中心に。このサイクルで2週間トレーニングを実施。そして、3日目、6人の体に気になる変化が…なぜか全員、1日目に比べ汗の量が確実に増えていたんです!ここで、スタジオにダイエット研究所の監修をして頂いている医師の仲眞美子先生が登場。まずは普段の運動量のわりに、筋トレの量が多く思える理由を伺うと…「筋トレは、主に無酸素運動なので、カロリー消費量が少なく、かなりのトレーニング量が必要」だそうです。さらに、日に日にメンバーの汗が増えていった理由は…「筋トレによって、筋肉量が増えただけではなく、普段使っていない筋肉細胞が活性化し、代謝が上がったためと考えられる」そうです。

所さんのポイント
ポイント1
筋トレを行うと、筋肉量が増えるだけではなく、普段使われない筋肉が使われ、筋肉細胞が活性化し、さらに代謝がアップするのだ!

 さて、苦しい合宿生活も終盤の12日目。6人は、それぞれに手応えを感じている様子。しかも、初日はあれほど辛そうだったトレーニングも楽々とこなし、1回の負荷を増やして、回数を減らし、同じ分のカロリー消費を短時間で終えるようになりました。こうして過酷な2週間のトレーニング合宿を見事やり遂げた6人は、運命の最終計測の朝を迎えます。メンバーそれぞれが様々な思いを抱え、体重計へ。まずは男性陣から。1人目の男性は、合宿前は91.8kgでしたが、結果は85.9kgと、―5.9kgもの大幅ダウン!続く2人も、それぞれ−4.5kg、−3.8kgと大成功!さあ、女性陣も続くのか?開始前は、80.2kgだった1人目の女性は…78.4kgと、わずか−1.8kg。この結果に、思わず悔し涙…。続く2人目は開始前59.3kgと、標準体型の女性。結果は…57.3kg。−2.0kgと、またしても涙…。さらに、3人目の女性は91.9kgから、わずか−0.1kgと、誤差レベル。これには涙を通り越し、もはや笑うしかない様子。一体なぜ、男女に効果の差が出たのでしょう?そこで、6人の、普段何もしなくても消費するエネルギー、「安静時代謝」の推移グラフを見てみると、男性は代謝量が日に日に増えているのに対し、女性はほぼ横ばいだったのです。仲先生によると、「女性はもともとの筋肉量が男性に比べて少ない上に、筋肉を肥大させる男性ホルモンも少ないため、筋肉量が増えにくく、わずか2週間では体重が大きく減らなかったと考えられる」そうです。ウエスト測定で喜ぶ女性(−17.3cm)さて、減量失敗に落胆する女性陣でしたが、おへそ周りのサイズを測ってみると…なんと、標準体型の女性は−12.3cmも細くなっていたのです。念のため、3Dスキャンで体型の変化を調べてみても、その変化は明らか!同じく悔し涙を流した女性は、なんと17.3cmもダウン!
 結果、残る男性陣も含め、全員が大幅なサイズダウンに成功!この理由を仲先生に伺うと…「今まで使っていなかった、お腹周りの筋肉が、トレーニングで活性化され、筋肉がコルセットのような役割を果たし、引き締まったと考えられる」そうです。女性たちの体重はあまり落ちなかったものの、お腹周りはスッキリし、筋トレダイエットは大成功!さあ、次に検証するダイエット法とは?次回もご期待下さい!

所さんのポイント
ポイント2
女性は男性に比べ筋肉がつきにくく、体重はあまり減らなかった。しかし、普段あまり使っていない腹筋群が活性化し、ウエストは細くなった!




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