7月4日土曜日 午前10時30分~11時25分 (関東ローカル 一部地域を除く)
がんになったら、人生は終わり…
がんになったら、かわいそう…
がんになったら、不幸だ…
そんなイメージを持っていませんか?
「Cancer gift(キャンサーギフト)」という言葉があります。
「がんを経験したからこそ得られるもの」という意味です。
19歳でがんを告知され、余命宣告をうけた山下弘子さん(22)。
告知から3年、様々な治療を試みていますが、再発・転移を繰り返していました。
それでも、こう言い切ります。
「がんになった今の方が、幸せ」
その理由が知りたくて取材を始めた日本テレビの記者・鈴木美穂(31)。
彼女も24歳の時に、がんを経験していました。
自分ではどうしようもない困難が訪れた時、人はどのように向き合うのでしょうか。
死と直面しながらも、精一杯今を生きる姿を通して、
生きること、死ぬこと…そして、「幸せ」を考えます。
■「がんになった今の方が、幸せ」 山下弘子さん(22)
2012年、大学に入学した年に巨大な肝臓がんが見つかり、「余命半年」宣告を受ける。
その後も、肺への転移と肝臓への再発を繰り返す。
現在は根本的な治療法がないと言われながらも、「そんな今が幸せ」と人生を謳歌している。
14年、その生き方を取り上げた、日本テレビ「NEWS ZERO」と「news every.」の特集は、大きな反響を呼んだ。
■「がんになったからこそ、今がある」 鈴木美穂(31)
2006年、日本テレビに入社し、報道記者になる。すべてがこれからという入社3年目、乳がんを宣告される。
「この体験から伝えられることがあるはず」と自らの闘病を記録していた。
しかし、我を失うほど過酷な闘病生活を、長らく振り返ることはできなかった。
がん告知から、7年。ようやく闘病当時の撮影テープをひも解き、がんという経験と正面から向き合う。