健康ブームに歴史あり! 日本史にみる健康科学
徳川家に仕えた武将・大久保彦左衛門は、 あるものを好んで食べ、合戦の前やひもじい時に かじれば力が溢れると 食材の効果を語っています。 その食べ物とは一体何でしょうか?
正解は…かつお節
かつお節には、イノシシ酸とペプチドが含まれており 全身の細胞を活性化させ、疲労の回復を 助けてくれます。 大久保彦左衛門は、かつお節の効果を よく実感していたようで、 武将・井伊直政が病で伏せていた時、 見舞いの品として持参したのが、 かつお節だったと言われています。
幕末に京都の治安維持に努めたことで有名な「新選組」。 健康のため現代では当たり前に行われていることを 初めて行ったとされています。 一体、何を行ったのでしょうか?
正解は…健康診断
近藤勇と面識のあった医師・松本良順が、 病気によって動けず 横になっている隊士たちを回診し、 カルテを作成。隊士たちは、往診を受けて 1か月も経たないうちに全快しました。 一人の医師が多くの人々を一斉に健康チェック。 今でいう健康診断のはしりと言われています。
伊達政宗は、自分の体調を管理するために 毎日同じ時間に「あること」をしていました。 一体、何をしていたのでしょうか?
正解は…脈を測ること
政宗は、「平常の脈を知らないでいては、 病気の際、役に立たない」と語っていました。 脈を測ることは、体温や血圧同様の 「バイタルサイン」であり、 心臓や自律神経の働きを知るとともに、 全身の状態を把握するための 大切な行為なのです。