1977

【2問目】
別格という言葉があります。「仲間の内でもあいつは別格だよ。」という使い方をします。
そこで皆さん、そういう人になって下さい。「○○の中でも俺は別格だ。」と威張ってください。で、私が『どうして？』と聞きますから答えて下さい。

歌丸	いやあ、国会議員の中でもわしは別格じゃよ。
圓楽	どうして？
歌丸	忙しくて国会以外では寝たことがないんだよ。

小遊三	私は野球の審判の中では別格ですよ。
圓楽	どうして？
小遊三	アウト、セーフの後ヨヨイノヨイって一枚脱ぐんです。

木久蔵	あのちしし、あのねー。
歌丸	落ち着いて、落ち着いて。
木久蔵	乳搾りの中でも私別格なんです。
圓楽	どうして？
木久蔵	牛の乳を搾ると、牛が悶えて、いやんばかんうふん、そこがお乳なのあはん。いやんばかん・・・
圓楽	よほど突き飛ばされるのが嫌なんだね。

たい平	僕は宅急便の中では別格なんですよ。
圓楽	どうして？
たい平	クールなやつって言われてるんですよ。

楽太郎	俺は刑事の中じゃ別格だ。
圓楽	どうして？
楽太郎	今日も十人捕まえたが、半分は誤認（五人）逮捕だ。

歌丸	私さー、ストリッパーの中じゃ別格なのよ。
圓楽	どうして？
歌丸	だって九十年も踊ってるんですもの。

小遊三	うちはね、銭湯の中じゃ別格だね。
圓楽	どうして？
小遊三	三年湯取り替えてないからウナギのタレみたいになってんだよ。

木久蔵	私はプロゴルファーの仲間では別格です。
圓楽	どうして？
木久蔵	皆がパーだパーだ言うんです。

歌丸	なんでやんのよ。
圓楽	まあ足が痛いからね。気を利かせて。

たい平	私のことをサッカーの世界では皆別格、別格って呼んでくれます。
圓楽	どうして？
たい平	あ、ベッカムだった。

楽太郎	圓楽師匠の弟子の中で僕は別格です。
圓楽	どうして？
楽太郎	次の圓楽はお前だと言われたんです。
歌丸	だって、好楽さんも言われたってそう言ったよな。

たい平	あたしゃねー、うるさいおばさんの中でも別格だよ。
圓楽	どうして？
たい平	お引越し！お引越し！お引越し！お引越し！
圓楽	いいよいいよ。山田君一枚やってください。
楽太郎	うるせーよ！傷害罪で訴えてやる。お前の師匠もうるさかったんだ。代々うるせーんだ。

小遊三	私はね、テレビ司会者の中でも別格ですね。
圓楽	どうして？
小遊三	まあ大喜利の司会なんざ寝ながらだって出来るんですよ。

歌丸	私はね、柳の下に出る幽霊の中じゃ別格なんだよ。
圓楽	どうして？
歌丸	一番古参で、柳家古参って言われてるくれーなんだから。

木久蔵	私はね、笑点の中でも別格なんですよ。
圓楽	どうして？
木久蔵	答えが出来ないと客が答えてくれるんです。
歌丸	別格だよ。
圓楽	別格だ。