和歌山大会が11月3日、34校が参加して開幕。試合は4つのゾーンに分かれてトーナメント方式で実施する。各ゾーンの見どころは下記のとおり。
Aゾーン
シードの近大和歌山と和歌山工業が中心に試合を展開していくだろう。近大和歌山は今年度の国体選抜県代表チームに7人を輩出。前回は準々決勝で優勝した初芝橋本と接戦を展開したが惜しくも涙を飲んだだけに、今年は何としても優勝を手にしたい。シード2校に絡んでいくのは紀南の強豪・新宮商業か。
Bゾーン
今大会中、有力校がひしめく激戦区となった。2回戦でシードの海南と前回ベスト4の橋本、そしてシードの新宮は、ここ数年力をつけてきた串本と対戦する。また紀北の強豪、那賀、粉河も上位進出を狙っており、一戦一戦が目の離せない展開になるだろう。
Cゾーン
昨年準優勝でシードの和歌山北、同じくシードの笠田が中心になるだろう。この2校を追うのが田辺商業。前回決勝で初芝橋本の前に涙を飲んだ和歌山北、そして田辺商業は共に順当に勝ち上がれば3回戦での対戦が予想される。和歌山北にとっては雪辱を果たす為のポイントになりそう。有力校には日高、紀北工業も決してあなどれない存在だ。
Dゾーン
昨年優勝の初芝橋本、シードの向陽が中心となるだろう。82回全国大会でベスト8入りを果たした初芝橋本が今年も連覇を狙う。1回戦では田辺工業、田辺のいわゆる「ダービーマッチ」が実現。共に手の内を知り尽くした同地区校で、しかもほぼ隣接した立地の対決。好ゲームの展開に期待が集まる。
注目選手と注目校
近大和歌山…DF桂木啓斗(昨年はFW、兄もDFとして同校で活躍し第80回全国大会に出場)、FW吉田純人(本年度「彩の国まごころ国体」の和歌山県チーム本戦出場の原動力となった)
初芝橋本…DF山道雅大、MF船津卓也、杉原潔(昨年度全国大会にもレギュラーとして出場、持久力あふれるタフなプレーは今年も健在)
和歌山北…FW西本賢治(昨年は2年生ながらチームの牽引車として活躍。どの位置からでも得点できるのが魅力)
向陽高校…県内有数の県立進学校。前身である旧制・海草中学は、戦前、高校野球の強豪として、その名を全国に轟かせた。今年4月からは中学を併設し、現在、県内公立校としては唯一、中高6年間一貫教育を実施している。
和歌山大会関連・独自イベント
高校決勝の事前試合として、女子、少年、中学生選抜のWTV杯各部門の決勝戦を行う第19回和歌山県サッカーカーニバルを県サッカー協会と共催します。11月13日は県サッカー界を代表するサッカーの祭典です。もちろんメーンイベントは、高校選手権和歌山大会決勝。サッカーカーニバルは、全部門入場無料。たくさんのご来場をお待ちしています。また12日に行われる準決勝2試合も当日正午から実況中継します。 |