日本が高度経済成長期に入った昭和33年、まだ画面も白黒だったテレビの草創期に『私は貝になりたい』(主演・フランキー堺、脚本・橋本忍)というBC級戦犯を扱ったドラマが放送され、戦争の悲劇を描いたドラマとして伝説となり人々の記憶に残った。
今回、日本テレビは終戦記念特別ドラマとして中村獅童主演で『真実の手記 BC級戦犯 私は貝になりたい』を製作した。実際の戦犯として書いた加藤哲太郎氏の著書「私は貝になりたい~あるBC戦犯の叫び」を基にした作品である。
実際の加藤哲太郎は、テレビ版の『私は貝になりたい』がそうであったような、高知の床屋ではない。軍に招集され戦犯となったが、創作の人物とは仕事も異なれば、置かれた状況も、罪状も異なっている。そして、何より結末が全く違う。
A級戦犯と呼ばれる戦争を仕掛けたことを罪に問われた国家指導者と同じように、捕虜や現地住民を虐殺した人道的罪に問われたBC級戦犯たち。しかし、そのBC級戦犯の多くは、罪なき罪で絞首台の十三階段を登った。
『真実の手記 BC級戦犯加藤哲太郎 私は貝になりたい』は、そのBC級戦犯の実態を余すことなく描きながら、戦争の悲惨さ、理不尽さを訴え、なおかつ終戦前後の日本人の複雑な感情をも描いたドラマである。
果たして、絞首刑を宣告された主人公がたどった波乱万丈の人生の結末とは?
そして、極限状態におかれた人間たちの本性とは?
加藤哲太郎…中村獅童
加藤不二子…優香
野村義直…加藤晴彦
五十嵐栄吉…鳥羽潤
エドワーズ…パトリック・ハーラン(パックンマックン)
武藤兼男…萩原一樹
大門幸助…深水三章
加藤美地子…東亜優
加藤小雪…名取裕子
木崎修吾…斉藤洋介
篠田喜久雄…山本圭
坂本信吾…竹山隆範(カンニング)
吉川悦男…中村雅俊(友情出演)
自殺した戦犯の妻…寺島しのぶ(友情出演)
現在の不二子…市原悦子(友情出演)
加藤一夫…森本レオ
篠田サチエ…草笛光子
倉沢澄子…飯島直子
原作
著:加藤哲太郎/編:加藤不二子
「私は貝になりたい―あるBC級戦犯の叫び―」(春秋社)
脚本
寺田敏雄
音楽
大島ミチル
主題歌
JONTE「ゆれる」(avex trax)
演出
雨宮望
プロデューサー
佐藤敦(日本テレビ)、西牟田知夫(日本テレビ)、大森美孝(日テレアックスオン)
制作協力
日テレアックスオン
技術協力
日テレテクニカルリソーシズ、日テレアート
美術協力
日テレアート
製作
日本テレビ、AXON