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#087 「ワクチン打ちたくない」のナゼ

2021.06.28

若い世代へのワクチン接種も増えてきたなか
気になる調査結果が明らかになりました。




「11.3%」
これは国立精神・神経医療研究センターが
2万6000人を対象に行った調査で
「ワクチンを打ちたくない」と答えた人の割合です。
実はこれを性別と年齢ごとに見ると
ばらつきがあることがわかりました。




まず性別では、男性より女性のほうが
また年齢でみると若い人ほど
「打ちたくない」と答えた人の
割合が多かったということです。




では「打ちたくない」理由はなんなのか?
最も多い7割の人があげたのは
「副反応が心配だから」。
次に「あまり効果があると思わないから」が
2割で続きました。
「自分は感染しない」
「重症化しない」という理由は
高齢者に比べて若者で多かったということです。
きょうは上のふたつについて
実際どうなのか詳しく見ていきたいんですが
まずは「副反応」について。



厚労省の副反応調査の研究班が
ワクチンを接種した人の
その後の健康状態を調べたところ、
特に2回目のワクチン接種後で
全身けん怠感や発熱を訴えた人は
20代・30代など若い世代のほうが
割合が高かったということです。




感染症学が専門の
国際医療福祉大学・松本哲哉主任教授は
「体力や抵抗力がよりある若い世代の方が
反応が強く出るので副反応も頻度としては高い」
「体の中に強い刺激を与えて
しっかり抗体を作らせる、
免疫をちゃんと作らせるという意味で
効果がでている証拠だ」
「確かに若い人は感染しても
重症化しにくいが、感染後の後遺症は残りやすい。
ワクチン接種のメリットは大きい」
と話しています。



次に2割の人が言うように、ワクチンは

「あまり効果はない」のでしょうか?



これは接種が先行している
医療従事者、高齢者をみていきます。

まず医療従事者ですが
ワクチン接種が始まる前の
2月10日時点では
全国の感染者に占める割合はおよそ8%でした。
これが6月16日には
1%未満と、大幅に減少。
厚労省の専門家会議の脇田座長は
「ワクチン接種が進んでいることが相関している」
と話しています。
 
また東京の新規感染者に占める
高齢者の割合は
3月上旬の段階では20%を超えていましたが、
6月中旬は6.3%とこちらも大幅に減少。
都の担当者は
「ワクチンだけが原因ではないが
接種が進んでいるというのも影響している」
と話しています。
 
体質的に接種できないという方もいますし
「する・しない」は自由です。
効果や副反応など正しく知って判断してください。

 

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