長野県上田市で美術館を営む窪島誠一郎(浅野忠信)は、画家の野見山暁治(寺尾聰)から、「戦争で命を落とした美術学校時代の仲間の絵を展示してほしい」と頼まれる。
窪島は難色を示すが、野見山と共に訪ねた伊澤民介(笹野高史)の家で、民介の戦死した弟・洋が描いた絵に目を奪われる。それは“すごく普通の絵”。
その絵に「見つけられた」と感じた窪島は、戦没画学生の絵を全国から集めて新たな美術館を設立しようと決意、野見山と共に絵を集める旅に出る。
行く先々で遺族らと出逢い、絵に込められた戦没画学生の思いに触れる中で窪島は「俺がこんなことしていいのか…」と迷い、さらに建設費や非難に疲弊しながらも、『無言館』設立に奔走。
そのひた向きな思いが、50年の時を超えた奇跡を呼び起こす―― !!