L o a d i n g . . .
1999
2
6
[ 土 ]
1999
2
6
[ 土 ]
鴨のロースト
渡辺 誠
先生
鴨胸肉(出来ればマグレー鴨)
2枚(約400g)
マリネ液(オリーブ油、赤ワイン 各大さじ2)
玉ねぎ
50g
フランボワーズビネガー
50cc
バター
30g
はちみつ
大さじ1
イタリアンパセリのみじん切り
適量
しめじ、マッシュルーム
各100g
クレソン
適量
●塩、こしょう、オリーブ油
1
鴨肉は皮目に細かく切り目を入れ、調理する前日にマリネ液につけ、一晩ねかせます。
2
グリル板、またはフライパンの表面がぬれる程度にオリーブ油をひき、充分に熱してから水気をふきとった鴨肉を、皮面を下にして入れ、中火から強火の火加減で約4分焼き、皮の脂を充分出すようにします。
3
(2)の脂を手早く捨て、鴨を裏返して30秒強火で焼き、火を止めます。再び皮面を下にして暖かい場所(ガス台の近く、またはオーブンの上など)で6~7分休ませてから切り分けます。切り分けた上から塩少々(できれば岩塩)をふります。
4
ソースを作ります。玉ねぎはみじん切りにし、フランボワーズビネガーと合わせて中火でママレード状になるまで煮つめ、バターとはちみつを加えて混ぜ、塩、こしょうで味をととのえます。
5
つけ合わせのしめじは小房に分け、マッシュルームは2~4つ割りにし、オリーブ油大さじ1でソテーし、塩、こしょうで味をととのえます。
6
器に(3)を盛りつけ、ソースをかけ、イタリアンパセリのみじん切りをソースにふり、きのこのソテー、クレソンを添えます。
フランボワーズ、つまりラズベリーの果汁の入ったワインビネガーで、フルーティな香りがする。輸入品で500ml入り500円位。
5ミリ間隔に切れ目を入れていく。切り離さないように!
切った面がピンク色の発色がよい状態ならば成功です。 ソースを肉にくるむようにしていただきます。
シャトーヌッフ・デュ・パプ・ルージュ 1996年 ¥4,000 今回の料理のマグレー鴨は、フォワグラをとるために生産された鴨の肉で、皮の下の脂分も充分なおいしさがかくされています。酸味の強いソースでいただくこの料理には、南仏のローヌ川沿いで作られる、シャトーヌッフ・デュ・パプがよく合います。名前は“法王の新しい城”という意味。
プロヴァンス地方の入口にあたるこの地方は、地中海の影響を強く受けて日差しが強く、なおかつぶどう畑の表面には石が多いため、昼間温められた石のふく射熱が、夜の間もぶどうを熟成させていきます。アルコール度数の高い濃厚な味わいのワインで、鴨の脂やソースの酸味とよく合うのです。
マグレー鴨はフォアグラを採った残りの鴨肉です。
マリネ液には決して塩は入っていません。(肉がかたくなってしまう)
焼き方の基本は皮面4分、身の側30秒です。この時間でちょうどよい焼き色になるように火加減を調節します。(中火から弱火で)
鴨肉は皮の下に筋があるため、その部分に火が通らないと噛み切れません。焼きすぎず、なおかつきっちり火を通すことが大切。
このレシピの先生
渡辺 誠 先生