11月10日 鈴木 健

「Forever!高校サッカー!」

 

CS放送のG+をBGMに実況準備をしていたら、心揺さぶる懐かしいフレーズが聞こえてきた。高校サッカー選手権でおなじみの『ふり向くな君は美しい』。この歌に何度勇気づけられ、幾度涙したことか!

 

G+では、思い出したように過去の高校サッカー名勝負を放送している。目の前の画面の中では、帝京高校と四日市中央工業高校のイレブンたちが躍動していた。レトロ感たっぷりの昔の国立競技場で行われた第70回大会決勝戦だ。(結果は両校優勝)

 

70回大会が行われたのは1991年度だから、今から30年前、私は入社2年目。仕事の手を休めて食い入るように見ていると、帝京高校ベンチにいる古沼貞雄監督の後ろに若かりし頃の私の姿。(ベンチリポートの先輩にピッタリついて勉強していたみたい)民放中継スタッフを卒業して随分経つが、高校サッカーは忘れられない仕事No1である。

 

その高校サッカー選手権が今年度で100回の大きな節目を迎える。天皇杯が101回だから、同じ歴史を高校生の大会が誇るわけだ。全国大会は年末年始の風物詩だが、11月に都道府県予選が行われる。高校3年間の思いが凝縮した、なんとも切ない1ヶ月だ。

 

日本テレビが中継を担当する東京A・B大会(東京は2代表)の準決勝が11月6・7日に行われ、7日の東京Bの方に帝京高校が出場(相手は大成高校)。近年、古豪と呼ばれるようになってしまい、名門復活へもがく帝京高校。監督は、前述の70回大会優勝キャプテン 日比 威さん。30年の時が経ち、主将から監督へと立場が変わっても目指すゴールは変わらない。

 

Forever! 高校サッカー!