10月25日 杉野 真実

きっかけは5年前でした。

 

2016年4月16日01時25分、

14日に震度7の地震があったばかりの熊本で、再び震度7の地震が発生しました。

地震の約30分前までNEWS ZEROキャスターとして地震について伝えていたのに、

まさか、同じ規模の地震が再び起こるなんて、、

戸惑いながら夜通し特番を担当し、夜が明けて一変した景色に愕然としました。

 

地震発生前に、何か呼びかけることは出来なかっただろうか?

命を守るためには、どうしたらよかったのか?

伝え手として責任を感じ、悲しさと悔しい思いが頭から離れず、

あの日から、「命を守るアナウンサー」を目指そう、と思うようになりました。

 

「防災士」資格をとり、日本で起こる様々な災害について、

どうしたら正しく備えられるのか、勉強を始めましたが、

大切な事は、難しい本ではなく、被災された方や専門家の言葉にありました。

 

「この災害を忘れないで」「無理やりでも引っ張って避難を」

「訓練をやっておいてよかった」「救える命を救いたい」

 

日本は、豊かで美しい四季に恵まれている一方で、地震・津波・噴火・水害が多発します。

災害が起きることを理解して備えれば、命を守ることは出来る。

私はそう信じています。

大きな地震があっても、高い津波が襲っても、“スーパー台風”が近づいても、

備えていてよかった、逃げていてよかった、命だけは助かった、と涙する日にしたい。

今はそんな思いで、テレビの企画や、SNSで防災について発信しています。

 

まだ、首都直下地震や南海トラフ地震への対策は、間に合います。

是非今この瞬間から備え、明日の命を守るために、大切な人の命を守るために、

一緒に、防災をすすめていきましょう!