きっかけは5年前でした。
2016年4月16日01時25分、
14日に震度7の地震があったばかりの熊本で、再び震度7の地震が発生しました。
地震の約30分前までNEWS ZEROキャスターとして地震について伝えていたのに、
まさか、同じ規模の地震が再び起こるなんて、、
戸惑いながら夜通し特番を担当し、夜が明けて一変した景色に愕然としました。
地震発生前に、何か呼びかけることは出来なかっただろうか?
命を守るためには、どうしたらよかったのか?
伝え手として責任を感じ、悲しさと悔しい思いが頭から離れず、
あの日から、「命を守るアナウンサー」を目指そう、と思うようになりました。
「防災士」資格をとり、日本で起こる様々な災害について、
どうしたら正しく備えられるのか、勉強を始めましたが、
大切な事は、難しい本ではなく、被災された方や専門家の言葉にありました。
「この災害を忘れないで」「無理やりでも引っ張って避難を」
「訓練をやっておいてよかった」「救える命を救いたい」
日本は、豊かで美しい四季に恵まれている一方で、地震・津波・噴火・水害が多発します。
災害が起きることを理解して備えれば、命を守ることは出来る。
私はそう信じています。
大きな地震があっても、高い津波が襲っても、“スーパー台風”が近づいても、
備えていてよかった、逃げていてよかった、命だけは助かった、と涙する日にしたい。
今はそんな思いで、テレビの企画や、SNSで防災について発信しています。
まだ、首都直下地震や南海トラフ地震への対策は、間に合います。
是非今この瞬間から備え、明日の命を守るために、大切な人の命を守るために、
一緒に、防災をすすめていきましょう!