「歴史」とは、その日その日に起きたこと・・・。
アナウンサーの仕事を続ければ続けるほど、最新ニュースは伝えた瞬間に、
その内容が「歴史」となっていくことを深く感じます。
この秋、16年ぶりにニューヨークを訪れました。
"あの場所の今"をしっかりと見ておきたくて・・・女一人旅です。
2001年9月11日、あの日は火曜日でした。
夜10時半頃に通常放送をカットインして速報を担当し、
午前2時までひっきりなしに入ってくる外電原稿を読み続けた特別番組。
その後、荷物をまとめて土曜日にNYへ・・・。
煙が立ち上る現場に到着し、とてつもなく高い瓦礫が発する熱や
においを感じながら、必死にリポートをしたあの場所。
NYに住む人々の不安や恐怖、悲しみに打ちひしがれた表情に、
言葉を失ったあの場所。
世界同時多発テロの現場「ワールド・トレード・センター(WTC)」です。
事件翌年にもNYを訪れているので、私にとっては16年ぶりのNY。
バスの車窓から街の様子を確かめながら、記憶を呼び戻します。
懐かしいシーンもあれば、初めてお目にかかるワクワクシーンも。
そしてWTCは・・・?
思わず、目を見張りました!
これが16年という年月なのかと・・・。
途方にくれるばかりだったあの惨状が、こんなにも清潔に
世界中の人々を受け入れる場所になるのかと・・・。
すごい。
人間の逞しさ、アメリカ人の自信、NYのエネルギーを、確(しか)と感じました。
時は、アメリカ中間選挙前。
トランプ大統領は自分の成果を景気よくブチあげ、
街を歩けばあちこちで工事、クラクションとサイレンがその騒音をかき消す。
何はともあれNYは元気です!
丸4日間のNY滞在で、スマホの歩数計は11万歩!
私も、NYからエネルギーをもらいました!!
思えば、平成元年に日本テレビの採用試験を受け、翌年に入社。
来年は平成31年・・・時代がかわります。
「平成」という時代をアナウンサーとして生きてきて、
「911を教科書で教わりました」という新人アナの研修を担当する私・・・。
その日その日に起きた「歴史」を、これからも誠意をもって
お伝えする覚悟を新たにしました。
トランプタワーの前で・・・一人旅なので、自撮り写真です!(笑)