8月22日 郡司 恭子

ようやくうだるような暑さも和らぎ、
夏も終わりに向かっていると感じる、今日この頃。


テレビ局にいると、8月は
お盆休みや連休といったカレンダー上のお休みとは
関係ないスケジュールでの勤務になるのですが(の場合が多い)・・・


毎年この時期に、
「夏らしいことしてないな・・・」と必ず思うのです。
今年こそ、今年こそ!と呪文のように自分に語りかけ、
やっぱり今年も何もない、というのが恒例でした。


4年前、祖母が仕立ててくれた浴衣も、
一度も袖を通すことなくタンスの中で冬眠ならぬ夏眠?中だし、
休日は海や川でレジャーするより、体を休めたい・・・


いや、令和元年のことしこそ絶対に何か「夏の思い出」をと
堅く心に誓った8月初旬。


ということで8月10日
静岡・袋井で行われた花火大会に行ってきました。


東京からおよそ2時間。
袋井に近付くと
車窓の景色も、空を遮る高層ビルが減ってきて、
都会の喧噪から離れた、穏やかな空気に包まれる感覚。


最寄り駅から会場へ向かう道中は
あかね色の夕焼けが見渡す限り広がっていて
暑さも忘れるほどの美しさでした。


そして辺りが暗くなるころに始まった花火大会。
通りすがりのカメラマンと思しき男性に、
池に反射する花火を見られる絶景スポットを教えてもらい、
レジャーシートに寝そべって。


右手にビール。左手にりんご飴。
最初の一発が上がった瞬間、
「あ~日本の夏だ」という幸福感で胸がいっぱいに。


東京出身の私が知っている花火大会は、
ビルの隙間から夜空に咲く大輪の花の「断片を見る」もの
でしたが、


袋井の花火大会は
視界に収まりきらないほどの輝きと、きらめき。
思わず手を伸ばしたくなる大きさと迫力。
大輪の花が咲き誇る夜空・・・
花火大会の概念が大きく変わる、そんな経験でした。


8月が終わればラグビーワールドカップ、
杜の都駅伝、ゴルフ中継、高校サッカー、箱根駅伝と
いつの間にか「年末モード」に突入する日テレアナウンス部。


今年はこの夏の思い出で
例年以上に年末まで走りきるエネルギーをため込めた気がしています。


みなさんの夏の思い出は、
なんですか??