11月30日 佐藤 梨那

先日、京都で紅葉を楽しんだ。

 

私のルーツの街、京都。

両親がともに京都出身なので

埼玉生まれ埼玉育ちでも

家族の会話は京都弁。

 

小さい頃は盆と正月、必ず帰省で過ごした場所。

何度も訪れていた場所も、

大人になってみると見えてくる景色も変わってくる。

 

というよりも、子供の頃は

親の後ろをついて回るので

北に向かって歩いているのか、

東に向かっているのか

どこにいるのかさっぱりわかっていなかった。

碁盤の目の街は

たまに遊びに来る子供には難しすぎるのかもしれない。

 

大人になって同じ道を歩くと、

ああ、このカフェここにあったんや、

あの時、みんなで四条通を歩いてたんか

みたいなことになる。

 

「京都は碁盤の目。

通りから山が見えへんのが南。

 北も東も西も山が見える。

それがわかったら京都の方角は全部わかる」

 

小さい頃から母が教えてくれた方法。

母は祖母から教わったらしい。

 

地図アプリが使いやすくなった今も

まずはこの方法で進んでみたいと思っている。

 

今回の旅は母と二人で、行ったことのない場所を選んだ。

京都にはまだまだ知らなかった

美しい場所があるんだとしみじみ感じた。

何度訪れても心が躍るのは私のルーツがそこにあるからか。

 

11月で葉が散ったしだれ桜を見て、

次は春に訪れたいと思ったところ。