人生は出会いに溢れている。
何と出会い、誰と出会い、どのような道を選択するか。
初めての出会いはフランスW杯、10歳の時。
周囲の高揚感につられ、興奮し、アルゼンチンFWバティストゥータが好きになった。
練習前の教室で、みんなと「中田のダイビングヘッド」に歓喜した日韓W杯。
深夜の友人宅、ジダンの頭突きに開いた口が塞がらなかったドイツW杯。
明治大学体育会サッカー部寮(16人部屋)で「本田の無回転FK」に燃えた南アフリカW杯。
そして今年。
舞台はサッカー王国ブラジル。
街は熱狂の渦。
世界はお祭り騒ぎ。
日本代表5度目の挑戦を、私は現地で見届けることとなった。
自分にとってサッカーは、"アイデンティティ"であり"コンプレックス"。
この十数年、喜びや苦しみ、楽しみ、悲しみ、そしてうまくいかない悔しさも、全てサッカーが与えてくれた。
そしてそれらの乗り越え方も全て、サッカーが教えてくれた。
成長の隣には、常にサッカーがあった。
「サッカーは子供を大人にし、大人を紳士にする」
まさにその通りだ。
日本サッカーの父・デットマール・クラマーさんのその言葉を、身を持って経験してきた自負がある。
どんなに格上の相手でも立ち向かう不屈の精神。
辛い練習も共に乗り越えた仲間との絆。
指導者や先輩、目上の方々を敬う気持ち。
悪質なファウルを受けても、怒りを収める自制心。
ここには書ききれないほど多くの財産をくれたサッカー。
私は一生を懸けて恩返ししていかなくてはならない。
もう全力プレーは出来ないけれど、アナウンサーという立場で、全力で恩返しをしていこう。
その第一歩が6月のW杯だ...。
...いや待て、なに冷静に振り返っているんだ!?
なにをかっこつけているんだ!?
こんなの興奮しないわけがないじゃないか。
いいか、さっき代表メンバー発表を会見場で取材したばかりだぞ!!(12日夜現在)
大久保選手のサプライズ選出で周りと一緒にやっぱり「オー!!」ってなってただろ!!
落ち着いてなんかいられない!
いや落ち着け!!伝える立場だ!!!
現地ブラジルから、日本代表の、ブラジルの、列強の情報を伝えるんだ!
そしてこの思い、このパッションを、日本に届けるんだよ!!
よし!山本紘之25歳やる気満々ですよ!!
皆さんも一緒に日本代表を後押ししましょう!熱狂しましょう!!
毎日のW杯情報は「news every.」で!!
そして、6月20日(金)「日本vsギリシャ」は日本テレビ系列で!!
行ってきます!!!