1月16日 中島芽生

新しい予感がする。


それは、2020年というオリンピックイヤーが始まるからだろうか。
それは、今年が干支の一番目に数えられる子年だからだろうか。
それとも、新年を迎える時にはいつもこんな新しい気持ちでいたのだろうか。
今、少しそわそわするような、嬉しい心の揺らぎを感じている。


先日、完成したばかりの国立競技場のオープニングイベントを取材した。
ゲートからフィールドへと入っていくと、すり鉢型になっていることや、建物の随所になめらかな曲線が使われていることなどから、自分が競技場に優しく包み込まれているような気分になった。
ふんだんに使われた木材もその温かな雰囲気をより引き立てていて、自然と調和するというコンセプトを体感できた。
大ひさしから吹き抜ける風は、今は少し冷たかったが、夏の大会本番では間違いなく、選手への追い風となるだろう。
待ちに待った2020年、ここでどんな新しい歴史が生まれるのか。
選手でもないのに、不思議と拳を握りしめ、少し緊張している自分がいた。


2020年は新しい予感を大切にしていきたい。
そんな感情が湧いてきた。
毎朝、目覚める時。
ご飯のひと口目の時。
新しい絵画に向き合う時。
劇場で開演のベルが響く時。
オンエアの前、スタジオに入る時。
カメラに向かってニュースをお伝えする時。


日々新しい気持ちで、向き合っていきたい。


2020年、令和2年もよろしくお願い致します!

                
                中島芽生