2月1日 藤田 大介

「五島列島に魅せられて・・・」

フィールドキャスターを始めて4年目。
東へ西へ日本中行きつくしたと思っていた私ですが、昨年12月、大相撲の巡業に
取材で同行した際、初めて訪れたのが、長崎の五島列島でした。
長崎県はドーナツ型の形をしており、それぞれの都市で全く違う顔を見せる、
非常に興味深い県です。さらに五島列島に足を延ばすと、また新たな発見があります。
いくつもの小さな島々は、独自の文化を持っています。


取材では五島列島の福江島に滞在しましたが、滞在中、島の方々は
我々取材陣をファミリーのように温かく受け入れてくれたことも大変印象に残っています。
私は初めて訪れた福江島をいたく気に入ってしまい、同じ月に休暇が取れたので、
2週間とたたぬうちに、再びプライベートで島を訪れたのです。
(写真は大変お世話になった『富山荘』のご主人)

長崎はキリスト教の信者が昔から多く、隠れキリシタンの歴史的背景背景もあり、
ひっそり佇む古い教会には、当時生きた人々の強い信念が感じられ、厳かな空気を感じます。
福江島のエメラルドブルーの海が見下ろせる墓地は、キリスト教式の十字架のお墓にマリア像が
たたずみ、かつてどこでも見たことがない、静かで神秘的な光景でした。


五島列島は食も独特です。
五島うどんは、稲庭うどんとそうめんの中間のような、それでいてコシもあり、
いくらでもつるっと食べられる美味しさです。また、五島芋という島の焼酎は、
芋の臭みが少なくとても呑み易いのに、口に含むとトロっとした芋特有の甘味がいっぱいに広がる、
これまた絶品の焼酎でした。

こちらでいただいたキビナゴの刺身は、九州ではポピュラーな魚ですが、
皮がキラキラと光っていて、宝石のようなきらびやかさ。酢味噌との相性抜群でした。

海に囲まれた恵まれた環境から、獲れたての魚の美味しさは説明するまでもないのですが、
さらに驚いたのは、五島牛という牛肉。五島牛は、霜降りで柔らかく、口の中でトロける美味しさ。
また訪れた際にもじっくりいただきたいなと思っています。


なんだか食べてばかりのような話になってしまいましたが(笑)、私の中で今年の大きな発見となった、
長崎県の五島列島。これからも訪れたい大好きな場所となりました。