今、日本テレビの社屋のあちこちに沢山の【睡蓮】が咲いています。
そうです、絵画に詳しくない私でも知っている、あの、【モネの睡蓮】です。
今秋から上野の東京都美術館で開催される、そのモネ展のポスターをみて
『睡蓮と蓮ってどう違うんだっけ?』と、ふと【蓮】を見に行きたくなりました。
しかも上野恩賜公園にある、不忍池に!!!(東京都美術館のすぐそばです!)
モネ展のチラシと見比べるまでもなく、圧倒的な存在感に驚きました。
水面にぷかぷかと葉や花を浮かべる【睡蓮】に対して
水面から1m程まっすぐに茎を伸ばして、大きく葉を広げ、花を咲かせる【蓮】。
その力強い蓮が、広い池の一面を覆い尽くしていました。
不忍池に到着したのがお昼前だったので、
早朝に咲いて昼には閉じていってしまう蓮の花は、ベストな状態とはいえませんでしたが、
それでも強い日差しにも負けず凛とした沢山の花や蕾をみると、
暑い暑いと弱音を吐いていちゃいけないなぁと感じます。
さらに、不忍池の楽しみは蓮だけではありません。
様々なチョウやトンボ、アメンボが蓮の園を賑わせていますし、
気の早いアブラゼミの鳴き声も夏らしさを盛り上げていました。
カモやコイ、カメ・・・スズメに木陰で休むネコ!
どこをみても生命力に満ち溢れています。
日本には【大きな季節】春夏秋冬を、24に分けた二十四節気や、
さらに約5日ごとに季節の移ろいを72分割して表現した七十二候という【細かい季節】があります。
そして、ちょうど今、7月13日~17日頃は、
七十二候の【蓮始開】(はす はじめて ひらく)という時期にあたり、蓮の花が咲き始める頃、です。
小さい頃は動物園の帰りに寄っても退屈に思えた池の風景も、
ようやく今、見え方が変わり、その魅力に気づけるようになりました。
鮮やかな蓮の花の色はもちろん、
撥水性があるので水銀のようにキラキラ輝く宝石のような水滴をみせてくれる蓮の葉も、
目の前でみられるまで、こんなに素敵な物だとは思っていませんでした。
しかもその【蓮】は花も葉も、茎も種子も食用になります。
『泥より出でて』気高く咲く蓮の花!!
私は今年、【蓮】が大好きになりました。
何かの縁です。これを読んでくださっている皆さん、百聞は一見にしかず、です!
この夏は【蓮】を、秋は【睡蓮】を是非ごらんください!!