3月15日 石川 みなみ

「2020年入社?大変だね」という声をたくさんいただいた1年でしたが、振り返ってみると自分自身が“大”きく“変”われた1年でもあったように思います。

これまでは不得意なことや失敗ばかり気にしていたのですが、この1年で、ポジティブなことを見つける癖が身に付きました。会社でたまたま同期に会えた、本の中に好きな言葉を見つけた、いつもより5分早く目が覚めた、スタジオで少しだけ良い返しができた…。

日々のちょっとしたことを大事にできるようになりました。

 

 

この1年間、何度も思い出していた言葉があります。

「大変な時期に入社したと思うけれど、だからこそ普段の日常がいかに大切なものかといことを知っているアナウンサーになると思うので、頑張ってください。」

7月20日、新人アナウンサー4人がZIP!で初めてのテレビ生出演をした日に、風間俊介さんからいただいた言葉です。

 

 

2020年4月1日に入社してから、もうすぐ1年が経とうとしています。この1年間で、普段の日常がいかに大切なものか、痛いほど感じました。

地元・広島への帰省が1年間叶わず、家族にどれだけ支えられていたか、地元の存在が自分にとってどれほど大きなものだったのか気づかされました。

“箱根駅伝に携わりたい”という小学生の頃からの夢が叶った1月2日、選手の足音だけが響く大手町で、声援の尊さを感じました。

閑散とした街並みを見て、嫌いだった人混みや満員電車が少しだけ懐かしくなりました。

 

5年後10年後、日常が戻っても、小さな“当たり前”がいかに尊いものなのかを、忘れないでいたいです。

 

ディスタンスが必要ない日常がはやく戻りますように。