今年、人生で初めての「ひとり旅」をした。
振り返れば、新型コロナウイルスが流行するまで、
ひとりで何かするということをほとんどしたことがなかった。
ひとりで海外旅行をした友人の話を聞きながら、
「すごいね!私には無理だな~」と言っていた。
そんな心境がだんだんと変わっていったのは、
コロナ禍を理由に、一歩を踏み出そうとしていなかった自分を変えたい、
そういう気持ちがあったからかもしれない。
だから、思い切って旅行スタイルも今までと変えた。
細かいスケジュールもない、その日の夕食の場所も決めない、
行き当たりばったりの旅。
さらに、SNSに触れない「デジタルデトックス」にも挑戦してみた。
ひとり座禅体験、ひとり博物館、ひとりバー。
一見余裕そうな表情でグラスを傾けるも、内心ドキドキが止まらない。
でも、この非日常感がたまらない…!
「座禅とは、心を観察すること」というお話があった。
何かに取り組んでいる自分を観察してみると
「なぜ私はこれに興味を持っているんだろう?」
「なぜこのことで悩んでいるんだろう?」
こんなふうに突き詰めていくと、腑に落ちる瞬間があるもんだなあ。
そう思いながら無意識にスマートフォンに伸びかけた手。
グッとこらえて、ペンを掴み、そして書いた。
「ひとり旅 やりたいことリスト」
すっかり、ひとり旅の虜です。