遡ること先月11日。
私は、アメリカ・ラスベガスにいました。
「NFL倶楽部」のアシスタントとして手にした、1枚の切符。
それは、アメリカ最大のスポーツイベント・第58回スーパーボウルの現地取材。
一生に一度でも行けたら奇跡、とも言われるこのイベント。
もちろんタダで行けるような甘い話ではなく、
「一週間で、過去57回分の優勝チームとMVPを完璧に覚えて番組内で答えよ」
という試練付きでした。
箱根駅伝準備もラストスパートに差し掛かった12月28日が、その“試練の日”。
私は無事、全て答えて、そのチケットを手に入れました。
『ああ、こんなご褒美があるなんて。』
文字通り、“これ以上ないくらい”の喜びでした。
5日後に迎えた、箱根駅伝当日。
新幹線で到着した小田原駅で、1人の女性が近づいてきました。
そして私に一言。
『渡邉さん、ラスベガスおめでとう!』
予想外だったうえに、あまりに嬉しくて、一瞬言葉を失いかけました、
が、なんとか、
『ええ!ありがとうございます!嬉しいです!』
と。
こういう時に出る言葉って、こんなにもシンプルなのか(笑)、と新たな発見。
それにしても、なんて嬉しいことだろう。
“これ以上ないくらい”の喜びは、こんなにすぐに更新されてしまうのか、と(笑)。
春からは社会人2年生。
“これ以上ないくらい”を更新し続けられる、そんな1年になれば。
次のリレーエッセイで、私はどんなことを綴るのか。
わくわくが止まらない、1年生の3月です。