5月5日 上田まりえ

上京してから10回目の春を迎えました。
毎年、桜が咲き始めると、鳥取から上京してきたときのワクワクした気持ちを思い出します。
目に映るものすべてがキラキラしているという感覚は、未だに変わっていません。

ただ、春が来るたびに、故郷・鳥取への想いは強さを増しています。
生まれてから高校卒業までの18年間、自分という人間を形作ってくれた場所。
自分をずっと見守り続けてくれている人たちがいる場所。
かけがえのない家族がいる場所。
本当に大切な場所であり、帰る場所があることの幸せを噛みしめながら、東京で生活しています。

実は2年ほど帰省していなかったのですが、ありがたいことに3月に2度も仕事で地元に帰ることができました。
1度目は、地元の系列局・日本海テレビの開局55周年記念イベントにゲストとして呼んでいただいたため。
2度目は『スッキリ!!』のご当地スイーツロケが鳥取編であったため。
不思議な感覚でした。
馴染みのローカル情報番組の出演、生活をしていた場所でのロケ...しかも、ロケ中に同級生にばったり遭遇!
自分のホームであるはずなのに、どこか気恥ずかしさもあり、普段の仕事よりもドキドキしていました。

そして、この4月から、『とっとりふるさと大使』を務めさせていただくことになりました。
アナウンサーになったときから「いつかなれたらいいな」と夢に思い、「なれるように頑張ろう」と目標にしてきました。
お話をいただいたときは、会社のパソコンの前、ひとり心の中でガッツポーズ!
実家にもすぐ報告の電話をしたのは言うまでもありません。

先日任命式があり、鳥取県の平井伸治知事から委嘱状と大使の名刺をいただきました。
故郷に恩返しができるチャンスをいただけたことに喜びを感じるとともに、より一層仕事を頑張るしかない!と気合いを入れていただいたように思います。

「鳥取県には"スタバ"はないけど、日本一の"スナバ(砂場)"はある!」
と、平井知事も仰っている通り、ないものもたくさんある鳥取県。
けれど、鳥取砂丘をはじめ、鳥取県にしかないものだってたくさんあります!!
人の温かさは、そこかしこに、たくさん溢れています。
来ていただけたら、絶対に好きになっていただける自信はあります!

皆さん!
一度でいいけん、鳥取に来てごしないね!