日本ラグビー協会公認A級コーチ資格を受講しました。
9月開幕のW杯フランス大会に向けて、ラグビーの魅力を分かりやすく伝える実況を目指し、
「もっとラグビーを勉強しよう!」と思ったことがきっかけです。
私はラグビーを小学校3年生から大学卒業まで15年間プレーしましたが、
その経験に甘えていては、進化し続ける日本代表と世界のラグビーの本質を、正確に伝えられないのではないか、という危機感もありました。
そのため、まず去年12月にB級コーチ資格にチャレンジして、今年7月に、A級コーチ資格を受講する、というステップを踏みました。
A級コーチ資格は、日本代表コーチになるための条件となるような資格で、
ラグビー専門科目と日本スポーツ協会の共通科目、合わせて230時間の講習を受講します。
ラグビー専門科目の講習は、まず、座学研修を3日間、朝から晩までグループワークを中心に行います。
『ラグビーの攻防の原則』を学び、
「なぜいまこの場所を攻めたのか?」
「結果、何が起きたのか?」
といったプレーの原則を言語化したり、自らが日本代表コーチになったつもりで選手選考を行って、
説明責任を果たす体験を通して、改めて、言葉選びの大切さを学びました。
また、1泊2日の実技研修は、福岡県宗像市にある、グローバルアリーナで開催。
元日本代表でW杯2大会出場の今村雄太さんと共に、日本代表の試合を分析して課題を見つけ、
日本代表コーチになったと仮定して、実際に練習を指導しました。コーチをする上では、
「今のプレーにはどういう狙いがあったのか?」
「どのような最終目標に向かって、プレーを選択したのか?」
といったことを選手に問いかけて、説明する必要があります。
丁寧に分かりやすく伝えようと思うと、つい説明が長くなってしまうため、キーワードを絞って伝え、プレーを観察する重要性を知ったことで、
コーチとしての学びは、実況の学びに繋がっていると確信しました。
日本代表は、W杯優勝を目標に掲げています。
私は入社試験の面接で、「ラグビー日本代表がW杯で優勝する瞬間を伝えたい」と話し、アナウンサーになりました。
W杯では、日本代表の予選プールのイングランド戦と、準々決勝の実況を担当予定です。
決勝は、リポーターとして優勝インタビューを行います。
日本ラグビー界の夢が現実になる瞬間を信じ、精一杯準備して、W杯に臨みます。
写真1枚目『研修を共に受講した元日本代表の今村雄太さんと』
写真2枚目『日本代表コーチになったつもりで練習を指導しています』