いよいよ、リオデジャネイロ五輪が近づいてきました。
私は今回、現地で重量挙げや男子ゴルフ、男女レスリングなどを実況させて頂きます。
今の時期は、日本代表各選手の練習に赴いて取材を行い、
実況資料の仕上げを行っています。
その取材の過程で殆どの選手から数多く聞かれた言葉は「感謝」でした。
女子レスリング48㌔級代表、登坂絵莉選手。
去年まで世界選手権3連覇、日本レスリング界次代の旗手として
今回金メダルが期待されています。
彼女は小さい頃、優勝選手のインタビューの中で「支えて下さった皆さんに感謝したい」という言葉を聞くたびに
「何でだろう。勝った選手本人が偉いのに」と疑問に思ったそうです。
しかし、自らが現在痛感するのは、やはり感謝の言葉しか無い、という事でした。
日本一まで上り詰める途中、勝てない、レスリングをやめようと思った時にお父さんがそっと送ってくれた言葉。
練習で隠れて泣いた時に先輩の吉田沙保里選手がメールで送ってくれた励まし。
その支えがあったからこそ、ここまで来られたそうです。
今回、リオで多くの選手が感謝を胸に舞台に立ちます。
私もこの機会を頂いた事に感謝しながらマイクに向かう、それだけは忘れずにいたいと思います。