2月15日 河出奈都美

「ナレーションが好きだ」

 

今、この一文を読んだとき、どんな風に脳内再生しましたか?

 

好きな人に意を決して告白するように。

あるいは、心の中で呟くように。

それとも、あまり深く考えずさらっと、だったかもしれません。

 

どう読んだら、この言葉に込めた思いを最大限伝えられるか。

 

そんなことを考えてやっているのが、

コピーライターの方々が書いた、

番組の魅力を表すコピーを紹介する番組「一行ポップ」。

入社2年目から担当しています。

 

そこでの仕事は、一行に込められた思いを声色で表現すること。

 

「ナレーションが好きだぁっ!」と

語尾をあげて気持ちをあふれさせてみる?

いや待てよ、

「ナレーションが…好きだ。」と、

ちょっと間をあけてかっこつけるのもありか。

 

イメージにぴったりとはまって、

「これ行けたんじゃない!?」と言わんばかりに、

視線をディレクターに向けてからの

「河出さん、いただきました」

最高に気持ちいい。

 

ただ、「こう読もう」と思ってやってみても、

ちょっとした息の吸い方や感情のブレで、ニュアンスが変わってしまう。

そんな、一筆書きのアート作品のような難しさがあるのも含めて楽しく、

ナレーションの魅力のひとつだと感じます。

 

だから私は、ナレーションが好きだ。