「ナレーションが好きだ」
今、この一文を読んだとき、どんな風に脳内再生しましたか?
好きな人に意を決して告白するように。
あるいは、心の中で呟くように。
それとも、あまり深く考えずさらっと、だったかもしれません。
どう読んだら、この言葉に込めた思いを最大限伝えられるか。
そんなことを考えてやっているのが、
コピーライターの方々が書いた、
番組の魅力を表すコピーを紹介する番組「一行ポップ」。
入社2年目から担当しています。
そこでの仕事は、一行に込められた思いを声色で表現すること。
「ナレーションが好きだぁっ!」と
語尾をあげて気持ちをあふれさせてみる?
いや待てよ、
「ナレーションが…好きだ。」と、
ちょっと間をあけてかっこつけるのもありか。
イメージにぴったりとはまって、
「これ行けたんじゃない!?」と言わんばかりに、
視線をディレクターに向けてからの
「河出さん、いただきました」
最高に気持ちいい。
ただ、「こう読もう」と思ってやってみても、
ちょっとした息の吸い方や感情のブレで、ニュアンスが変わってしまう。
そんな、一筆書きのアート作品のような難しさがあるのも含めて楽しく、
ナレーションの魅力のひとつだと感じます。
だから私は、ナレーションが好きだ。