私にとって、1年で一番好きな2日間が近づいています。
1月2日・3日の「箱根駅伝」です。
入社前の研修時から魅了されて10数年、毎年携わり続けていて、
箱根駅伝の大会としての魅力はもちろんのこと、
中継を通して様々なことを学び、多くの人と絆を深めることが出来ました。
初めて5区6区を歩きながらコース取材をした入社1年目の冬、
当時5区13㎞地点にあった「恵明学園」で伺ったお話が私の原点になりました。
「復路1月3日の朝は沿道で応援する方や報道取材者が暖をとれるように、
朝早くから焚火をしている」スポーツを通じた思いやりの気持ちに心動かされました。
そして2012年89回大会1月3日の中継内で、センター実況村山嘉彦アナウンサーからこの話を紹介してもらい、取材者として心から幸せな気持ちになりました。
それ以来、監督や選手、そしてコース取材をして、資料を作成し、中継に備える。
この工程の全てが、私にとってかけがえのない時間になりました。
また、普段は別々の業務を担当している先輩・後輩と、一つのチームになって
取り組める楽しさも格別です。今回はアナウンサー25人で準備をしています。
先輩の、データを読み解く力、歴史を紐解く思考回路に、後輩の新たな発想、
献身的なサポート、、このチームだからこそ出来る放送に今からワクワクしています。
中継所や各地点での実況、インタビュー、また先輩を支える後輩アナウンサー、
その多くの人の顔はテレビには映りませんが、監督や選手に負けないくらい、
アナウンサーチームも一人ひとりが思いをこめて、中継で襷をつなぎたいと思います。
私は、今大会「沿道リポート」を担当します。
コースの各地から、選手や監督の様子、風の強さや太陽の温かさをお伝えします。
選手の皆さんのご健闘を、心からお祈りしています。
そして皆様、少し早いですが、どうぞよいお年をお迎えください!
※写真は、今年ついに購入した、私の「プライベート距離計」です。
コロコロと距離を測りながら、コース取材をしています。